普段使う頻度の高い「よく」と「良く」、本当の意味を解説

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日本語には、同じ読みでもひらがなと漢字では意味が異なってくる言葉があります。

 

その中でも代表的なのが「よく」と「良く」です。

 

これらは日常的に使う頻度の高い使う言葉ですが、ひらがなと漢字の違いを意識して使い分けている人はそれほど多くないのが実態です。

 

そもそもその違いに気づいておらず、「よく」と「良く」を同義と思っている人が大多数です。

 

そこでここでは、「よく」と「良く」などひらがなと漢字で意味の異なる言葉をご紹介します。

使う頻度の高い「よく」と「良く」は異なる言葉

普段のメールやメッセージのやり取りで、使う頻度の高い「よく」と「良く」ですが、そもそもこれらは厳密には意味が異なります。

 

まず、漢字を使わない「よく」ですが、これは頻度や程度を表す言葉です。

 

例えば「そのセリフはよく耳にする」、「このおもちゃはよく壊れる」、「よく食べる人だ」などの使い方をします。

 

何かの回数を表現したり、量を表現する際に使います。

 

これに対し漢字を使う「良く」は、倫理的や法律的などの善悪を表す言葉です。

 

例えば「物事を良くする」、「あの人はとても頭が良い」、「恋人とはとても良い関係だ」などの使い方をします。

 

このように、同じ読みの言葉でもひらがなで書くか漢字で書くかで大きく意味が異なってくるのです。

 

どちらの言葉も日常的にはとても使用頻度の高い言葉ですので、それぞれの意味をきちんと理解しておきましょう。

「よく」と「良く」の間違った使い方

例えば「よく〜する」という言葉を使う場合、この「よく」を「良く」と書くのは正しいかどうかですが、意味を考えると正しくないが答えです。

 

「よく〜する」というのは、何かをする頻度が高いようなことを表現する際に使う言葉です。

 

これは頻度を表しているので、「良く」ではなくひらがなの「よく」を使うのが正しいと言えます。

 

似た言葉で「〜を良くする」という言葉があります。

 

この場合は、何かを良い方向へもっていくということを表現する際に使う言葉であり、善悪の意味を持っている、漢字の「良く」というのが適切と言えます。

 

従って、この場合はひらがなの「よく」は間違っています。

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「よく」と「良く」の使い分け例

これらの言葉は日常的に使用頻度の高い言葉ですので、間違えないようにいくつかの使い分け例をご紹介します。

 

まずは頻度を表す意味を持つ使い分けの例です。
・彼とは幼馴染で昔からよく一緒に遊んでいました
・これまでの経緯をよく知らないので調べなおします
・あなたはよく頑張っているのでご褒美をあげましょう
・よく分からないところはそのままにせずきちんと調べましょう

 

次に善悪の意味を持つ使い分けの例です。
・彼はとても腕の良い職人です
・病気をしていたが、今ではすっかり良くなった
・私は日本酒よりもビールの方が良い
・引っ越し先の地域の住民はみな良い人たちばかりだ

他にひらがなと漢字で意味が異なる言葉

これ以外にもひらがなで書いた場合と漢字で書いた場合で意味が異なる言葉はいくつかあります。

 

例えば「いただく」と「頂く」です。

 

ひらがなの「いただく」は、主に相手に何かをしてもらうような場合に使います。

 

「お越しいただく」、「服を作っていただく」などの使い方をします。

 

漢字の「頂く」は、主に何かを頂戴するような場合に使います。

 

意味として「食べる・飲む」と「もらう」の謙譲語の意味があります。

 

例えば食べる・飲むの謙譲語として「コーヒーを頂く」、「作ってもらったお弁当を頂く」などの使い方をします。

 

また「もらう」の謙譲語として「お土産を頂いた」、「お古の子供服を頂いた」などの使い方をします。

 

この「いただく」と「頂く」は日常でも使用頻度の高い言葉で、主に目上の人に対して使うことの多い言葉です。

 

ビジネスシーンでも使用頻度は高いため、使い方を覚えておいて損はありません。

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