ですます調での命令の言い方と効果的な伝え方

ですます調は丁寧な言葉ですが命令する際の言い方もあります。

ですます調でも命令が伝わりやすくするためにはいくつかのコツがあります。

ですます調は優しい表現というイメージがあるので、人に対して命令をするときには使われないと思われがちです。

しかし目上の人に頼むときや説得を働きかける時のためにですます調が使われることもあります。

「～してください」や「～しなさい」という言葉はですます調で命令をする場合に使われる言葉です。

だである調であればこれらは～してくれ、～しろという言い方をする言葉です。

命令というのは相手に動作を強要するため強い口調が使われる印象があります。

そのため多くの場合にはだである調で伝えられます。

しかし、敢えてですます調を使うことで相手の心に伝えられることもあります。

基本的に人は周囲の人から強要されることはあまり好みません。

押し付けられると正しいことであっても従いたくないと感じてしまうことがあります。

そこで、ですます調の言い方で優しく伝えることであまり認めたいと思えないことでも相手が納得しやすくなります。

言い方をですます調にすることでだである調で伝える時よりも相手に伝わりやすくなったり納得してもらいやすくなったりしますが、中にはそれでも伝わらないこともあります。

そのような時には相手が自然とこちらの意図している行動をとりたいと思わせる方向に持っていくことが大切です。

相手がこちらの思っている行動を起こす効果的な方法に具体的なイメージをさせる必要があります。

命令形をすることで問答無用に反発する状態から、ですます調で諭す言い方にすることで相手が聞き入れやすくなります。

しかしそれでも行動を起こさないのは行動を起こすことのメリットが見えないことが理由です。

言い方を変えるだけでなく、伝える言葉の内容も変えて相手が行動をすることでどうなることができるのかイメージできるようにしていくことで相手に伝わりやすくなり、行動を促すことができるようになるのです。

命令を、だである調からですます調にすることによって相手が受け入れやすくする効果があります。

それでも伝わらないときは言い方を変えるだけでなく、相手が行動を変えることでどうなることができるのか、具体的にイメージできる言葉を伝えることが大切です。