だである調と敬語が混じることはおかしいのか
感想文やレポートなどで意見を述べる時には常体といわれるだである調が使われることが多いです。
常体と敬体は一緒に使ってはいけないとされていますが、だである調の常体の文章の中で敬語は使ってもいいのでしょうか。
作文はだである調で書いていいのか
文章を書くときにはだである調で書くのかですます調で書くのかで悩むことが多くあります。
作文はどちらの文体で書いても良いとされています。
ただし、小中学生はですます調、高校生以上はだである調で書かれることが多いです。
どちらを使ってもいいとされていますが、ですます調のほうが優しい文章になること、だである調で書くほうが説得力があるように聞こえることから年齢によって使われる文体が変わる傾向があります。
常体で書く文章の特徴
だである調といわれる常体が使われる文章というのは、小論文や履歴書の志望動機など強い自分の意思のあるものや正確に情報を伝えたいものが多いです。
そのため、文章の中で敬語や丁寧語を使う必要がないものがほとんどです。
そこで敬語を使うことなく文章を書くことが望ましいです。
常体と敬体が混じることが正しくないことは多くの人が理解していますが、敬語が混じることも間違えているということは知らないという人も多く、間違われることが多いルールです。
スポンサーリンクだである調と敬語が混じる特例もある
だである調と敬語が混じることは文章としては正しいものではありません。
しかし文章の中には混じることが間違いではないとされることもあります。
ただし、特例であってよくあることではないです。
例えば読書感想文をだである調で書いていても、本の中のセリフを引用する際には元の文章をそのまま書くため、元の文に敬語や敬体が使われていればそのまま書くことになります。
そのため両方の文体が並ぶことになるのです。
他にも自分が先生に言われた言葉や自分が目上の人に発した言葉を文章内に書く場合には敬体が混じることもあります。
このような例は珍しいことなのでめったにありません。
多くの場合、文体が変わる部分は「」を付けて書くことになるので、文体が混じっても読み手には文章のルールが理解できていないわけではなく特例であることがきちんと伝わります。
だである調と敬語が文章の中で混じることは正しくありません。
ただし、感想文で文中の言葉を引用したり、経験談で自分が言われた言葉を用いたりという特別な場面では混じることもあります。
スポンサーリンク