基本給とモデル月収の違いとは?

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求人票を見ると、給与の説明欄に「モデル月収」の金額が書かれていることがあります。

 

モデル月収とはどういう意味なのでしょうか。

 

また、基本給との違いはどのような点なのでしょうか。

基本給はもっともベースとなる賃金

私たちは、労働の対価としてお金を得ます。

 

このお金は一般的には賃金と呼ばれますが、賃金にはさまざまな種類があり、基本給、手当て、賞与など様々な呼び名があります。

 

その中でも、最も基本となるのが基本給です。

 

基本給とは、残業手当などの諸手当、目標を達成した際などに支払われるインセンティブなど、付与的なお金を含まないベースとなる賃金です。

 

基本給は年齢や実績、スキル、勤続年数、職種や仕事の内容などによって決められます。

 

会社によって基本給の決定方法は異なりますが、大きく分けると、仕事内容や職務遂行能力などによって決める「仕事給型」、年齢や勤続年数、学歴などから決める「属人給型」、そして両方を合わせた「総合給型」の3つがあります。

モデル月収は、給与の目安として提示されるお金

モデル月収とは、モデルとなる人物を想定し、その人に支給される給与を例示した金額です。

 

たとえば、新卒入社をして順調に昇格・昇進した営業職の場合、入社5年後の給与はこのようになるなど、モデルとなる社員を想定し、その人に支払う給与を算出した金額です。

 

あくまでも、順調に実績を積めばこうなる可能性があるという目安を示したものですから、モデル月収と給与の金額に違いが生じる可能性があることを、頭に入れておきましょう。

基本給とモデル月収の違い

基本給とモデル月収の違いは、実体があるかどうかの違いです。

 

基本給は、毎月必ず支給されるお金です。

 

所得税や社会保険料などは差し引かれますが、確実に支払われます。

 

つまり、実体があるお金です。

 

しかし、モデル月収は一例として表示された、実体を伴わない金額です。

 

したがって、提示された金額が必ず支払われるとは限らないのです。

 

モデル月収が35歳○○万円と提示されていても、実際に35歳の人がその会社に転職したとして、同額が支払われる可能性は低いといえるでしょう。

 

なぜならモデルとなる月収は、従業員の中でも特に優秀な人を想定しているケースが多いからです。

 

どの企業も応募者を増やすために、求人票にはできる限り魅力的なモデル給与を提示します。

 

たとえば、一流大学卒で営業実績トップの35歳などを想定して算出した金額をモデルとする場合が多いのです。

 

このため、モデル月収と実際の月収には違いが生じやすいのです。

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