シンビジウムとデンドロビウムの特徴と違いとは
■シンビジウムとデンドロビウムの違いは何か
洋蘭の中でも大変人気があるのが、シンビジウムとデンドロビウムですが、その違いは一体何でしょうか。
まず考えられる違いは、自生方法です。
蘭には、蘭の自生の仕方によって分ける方法があり、普通の植物のように、地面に根をはって、地面から水分や栄養を吸収する蘭を地生蘭と呼びます。
一方、岩肌や樹木の上のような、厳しい環境の中で自生し、「気根」と呼ばれる根から、空気中の水分を吸収する蘭を着生蘭と呼びます。
着生蘭は、バルブと呼ばれる偽球茎があり、バルブに水分や養分を蓄えることで、生育することができます。
シンビジウムは熱帯から温帯に自生しており、一般の植物と同じように大地に根をはるので地生蘭とされることもありますが、バルブを持っており、「半」地生蘭という分類もされています。
一方のデンドロビウムはスリランカやネパールなどの熱帯原産で、高い枝の上に根をはる着生蘭です。
シンビジウムは正面から見ると、花がくぼんだ感じになっていて、それが舟底に見えることから、ギリシア語のKymbes(舟形)からこの名前がつけられました。
スポンサーリンクデンドロビウムは、木に自生することから、ギリシヤ語の「デンドロ(木)」+『ビウム(生じる)」から名付けられています。
花の付け方にも違いがあり、シンビジウムは最近では下向きに花を垂れさせて開花するものが増えてきていますが、基本的に花茎を直立させアーチ状に伸ばして開花させるものが多いです。
一方のデンドロビウムは、バルブをほぼ直立に伸ばして節々に花をつけていきます。
ちなみにデンドロビウムは「ノビル」という原種を改良してできたものなので、ノビル系とかノビルタイプと呼ばれています。
日本では、「セッコク」と呼ばれることもありますが、これは、日本原産のセッコクと交雑育種してきて、小型のものを誕生させたため、そう呼ばれています。
シンビジウムとデンドロビウムの育て方
どちらの品種も寒さに比較的強く、丈夫なので、育てやすくとても人気です。
一年を通して、よく陽に当てることが大切ですが、直射日光は避けたほうが良いので、日差しが強くなってくる時期には遮光ネットを使用するようにしてください。
真冬の寒さが厳しい時には、室内の陽あたりの良い場所で育ててあげるほうが良いでしょう。
病害虫の発生や根腐れを防ぐために、どちらの品種も株同士の間隔をあけて、風通しが良いようにしてください。
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