炊飯器の無洗米モードと普通モードとの違いとは
普通米と違って、無洗米には肌ヌカがついていません。
そのためお米を普通に炊くと、ふきこぼれや焦げつきができることがあります。
炊飯器で普通に炊くのではなく、無洗米モードを使えば大丈夫です。
この炊飯コースでおいしいごはんを炊きましょう。
炊飯器で炊飯する前に知りたい無洗米のつくり方
無洗米には、普通の白米とは違い肌ヌカがついていません。
売られる前に工場で除去作業が行われているからです。
その方法は大きく4つに分けられます。
まずはヌカ式という肌ヌカ独自の粘着性を活用した方法があります。
ステンレス製の筒に普通の白米を入れて高速で回すと肌ヌカがその壁にくっつきます。
それに次々と他の米についていた肌ヌカがくっつき取れる仕組みとなっています。
次は水洗い方式です。
普通の白米の肌ヌカを水で洗って落とし、その後に乾燥させます。
そしてタピオカ式という方法もあります。
普通の白米と水を混ぜ、できたとぎ汁をタピオカ澱粉に吸着させて、その後に乾燥させます。
最後は研磨式です。
ブラシや研磨機などを使ってお米の肌ヌカを落とします。
この過程のおかげで、普通米とは違い家でお米を研ぐ必要がなくなります。
スポンサーリンク炊飯器の無洗米モードと普通に炊くときとの違い
ただ、この過程で擦れたお米の粉が表面にくっついていることがあります。
ここが普通米と違いがあるところでしょう。
肌ヌカやでんぷんなどが、製法によっては残ってしまうことがあるのです。
この粉が水をはじくので、吸水がうまくいかないこともあります。
炊き上がりにムラができたり、焦げついたりするので、水を加えたときに濁りが強く出た場合は1〜2回水を換えましょう。
無洗米を炊飯器で炊くときは無洗米モードを使いましょう。
無洗米を普通に炊くとふきこぼれたり、お米の表面についたでんぷんのために焦げたりすることがあります。
普通米にはない特徴にも無洗米モードは対応しています。
まず予熱を長めに設定して、お米がどんどん吸水するように促します。
その他にも普通に炊くときよりも時間をかけて、ゆっくりと炊いていきます。
ここが大きく違いのあるところです。
無洗米には頼りになる炊飯器の無洗米モードですが、炊き込みご飯を炊くときに注意が必要です。
醤油などの調味料が入ると吸水しにくくなります。
また具が多いと炊くときに上手く対流せず、ごはんの固さにムラができることがあります。
対策としては、まず水だけで吸水させましょう。
吸水時間を十分に取った後に、醤油やみりんなどの調味料を入れます。
そして炊飯器のスイッチを押す前には、対流がスムーズになるように、調味料とお米をよくかき混ぜてフラットにします。
これは具が入る場合も同じで、具とお米を混ぜ合わせたら平らにしておきましょう。
あとは無洗米モードのスイッチを押すだけです。
早炊きモードを使ったらどんな違いがある?
忙しい毎日の中で味方になってくれるのが炊飯器の早炊きモードです。
無洗米で早炊きしたらどうなるのでしょうか。
それはご自宅の炊飯器と無洗米の相性にもよります。
普段と変わらずに炊ける場合もあります。
けれども無洗米モードを使った時と違い、お米に芯が残ったり味が悪くなったりする可能性はあるでしょう。
実際に炊いてみて、これくらいの炊きあがりの違いなら問題ないと思われるご家庭もあると思います。
食べた触感や味は好みもありますので、一度試してみることをおすすめします。
炊飯器でおいしく炊くためにこだわりたい保存方法
無洗米は肌ヌカがない分、乾燥しやすくなっています。
乾燥すると味が落ちやすくなるので、密閉して冷蔵庫で保存しましょう。
乾燥しているのでイメージが湧きませんが、お米は生鮮食品です。
ぜひ保存方法にもこだわってみましょう。
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