海王星は青いけれど一面海なの?陸地はないの?
太陽から一番遠い場所にある海王星は、地球から肉眼で見ることが絶対にできません。
遠すぎるのでとても暗く、天体望遠鏡などを使わないと見えないからです。
天体望遠鏡を使えば誰にでも見ることができます。
実際に見てみると、綺麗な青い色をしているのです。
一面真っ青で、地球のような陸地は確認できません。
海王星には陸地がないのか、一面真っ青ということは水ばかりの惑星なのか、気になる方もいるでしょう。
海王星に陸地はあるの?
海王星は主にアンモニアを含む氷や水、メタンでできている惑星です。
大気については炭化水素・窒素・ヘリウムなどで構成されています。
惑星の内部に関しては、氷と岩石で作られているのです。
細かく言えば他の物質も出てくるでしょうが、主にこれらが海王星の中身となっています。
気になる陸地についてですが、海王星には陸地は確認できていません。
海王星は水素や窒素、ヘリウムやメタンなどガスでできている惑星だからです。
地球は主に岩石や金属でできている惑星で、陸地が存在しています。
しかし、海王星は主にガスでできおり、大気圏のガスを抜けて内部に侵入していっても、そのままガスの密度が高くなるだけなのです。
どんどん中に入っていくと、惑星の核の外側の層であるマントルにぶつかります。
マントルは陸地ではありませんので、海王星には陸地が存在しないというわけです。
スポンサーリンク海王星は青く見えるけれど一面海なの?
地球に住んでいる私たちからすれば、海王星の綺麗な青色は海のように見えるものです。
地球と同じような海があるのか、海とは違うけれど水が存在するのかと思うでしょう。
最初に書いたように、海王星は主にガスでできている惑星です。
そのため私たちが思い浮かべるような海はありません。
ではなぜ海王星が青く見えるのかというと、それはメタンのせいです。
メタンは赤い色を吸収して青い色を出す性質があります。
海王星の表層にはメタンがたくさん含まれており、そのメタンが太陽光の赤い色を吸収して青い色を出しているため、綺麗な青い色に見えるというわけです。
海王星はアンモニアを含む水や氷で構成されていると最初に書いてあると思う方もいるでしょう。
確かにあるのですが、この水は私たちが日ごろから生活の一部として使用している水とは少し違います。
海王星は太陽から約45億キロも離れている惑星です。
そのため太陽の熱をあまり受けることができず、常にマイナス200度以下の極寒の環境となっています。
もし水が存在したとしても、氷になってしまうというわけです。
マントルにはアンモニアなどを含んだ水があるとされていますが、核に近づくほどに高温・高圧になるため人間が飲むような水とは全く違うものと考えましょう。
生命体はいないのか
海王星に陸地がないこと、極寒の環境である、ガスでできている惑星であるなど、様々なことがわかってきました。
陸地がなく極寒ならば、人間や動物のような生命体はいないのではないかと思うでしょう。
海王星自体が地球からとても遠い場所にあるため、観測をするにはお金も時間もかかりすぎて十分にできません。
そのため生命体の観測までできていないのですが、おそらくこれらのことから地球上で確認されているような人間やその他の動物はいないと言われています。
しかし、極寒でもガスが充満している環境でも生きていける生命体がいるかもしれません。
海王星には水はありませんが、氷が存在しているので、地球では確認できない生命体がいる可能性は否定できないのです。
ただし、海王星は秒速600メートルという音速級の暴風が吹いています。
極寒でガスが充満しているだけではなく、風が強すぎるという点から、生命体の存在は難しいと言われているのです。
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