天王星は肉眼で見える?夜空を見上げて実際に天体観測してみよう
太陽系の惑星には、水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星の8つの星があります。
そのなかでも天王星は、太陽から7番目に離れた星です。
土星の外側に位置し、惑星と言われているものの、ほとんど動きません。
その理由は公転周期が84年あるためです。
そんな地球からも遠く離れた星を、私たちが肉眼で見えるのでしょうか。
最初に天王星を見つけた人
天王星が最初に見つけられたのは、1781年の3月13日のことです。
反射望遠鏡を使っていたイギリスの天文学者で、ふたご座付近を観察しているときに発見しました。
天文学者は星の位置を暗記していたため、いつもと違う見慣れない星が目についたことがきっかけとなったのです。
そしてその動きから、土星の外側を回る惑星であることがわかりました。
当時惑星は土星までしかないと考えられた中、この発見は世界中の人々を驚かせました。
肉眼で見える惑星なのか
地球に住む私たちにとって、水星・金星・火星・木星・土星というのは比較的メジャーな惑星です。
これらと比べると、遠く離れた天王星や海王星というのは、ややマイナーな惑星かもしれません。
実際に天王星を探そうとすると、他の惑星と比べ、非常に暗いので肉眼見えるかどうか判別しづらい部分があります。
天王星自体は非常に大きな惑星ですが、光度があまり高くありません。
明るさの目安としては、天王星は6等級に指定されています。
これは何とかすれば肉眼で見える程度です。
そのためよほど観測に慣れていない場合、肉眼で見えるのは困難といえます。
初心者の人は肉眼ではなく、双眼鏡を使うといいでしょう。
また現在では星図のソフトやアプリなども充実しています。
天体観測が初めての場合は、このような星図を頼りにしながら場所を確認しましょう。
とくに暗い天体を見つけるためには、位置を正確につかまなければ探すことが困難です。
さらに肉眼で見えるようにするにはなおさらです。
星図の見方をしっかりと身につけ、位置を正確に把握しましょう。
スポンサーリンク実際に位置を確認しよう
前述のように、天王星の公転周期は84年と長いのが特徴です。
そのため、あちこち日付単位で動いてしまうということはありません。
星座の境目にある時などを除けば、別の場所に変わっているということもありません。
肉眼で見える方法で探すには、ありがたい条件です。
肉眼でも双眼鏡を使う場合でも、まずは星図を見て、肉眼で見える明るい星を見つけましょう。
そして順をたどり、暗い星を見つけていきます。
この作業を進めていきながら、目標の星を見つけていくのです。
手持ちの星図をしっかりと確認し、天王星へ辿りつきましょう。
ちなみに肉眼で見える方法で探す際におすすめの季節は秋です。
この時期は太陽と反対側で、真夜中の南空に位置しています。
とくに月の灯りが邪魔しない日は、綺麗に見つけることができます。
肉眼で見える方法で探したいという人は、是非挑戦してみてください。
それでもやっぱり難しい…
天王星は天体望遠鏡を使うと、何となく青白く映って見えます。
青緑色に見えるため、他の星と比べると変わった色をしていることがわかります。
また恒星とは異なり自ら瞬かないため、望遠鏡を拡大しても、光の強さが変動することがありません。
そして大きさがあることもわかります。
そのため、ある程度の望遠鏡の視野に入っているとわかるようになります。
また自分が観ている星が本当に天王星かわからない場合は、日付をあけて観察してみましょう。
1週間程度間隔を空けて、簡単なスケッチを残しておくと、移動の様子から判別できるようになります。
とはいえやはり、天体望遠鏡や双眼鏡を使いやっと見ることができる惑星であることがわかります。
肉眼で見えるまで挑戦するのもいいですが、初めての場合は時間を要することになるでしょう。
望遠鏡や双眼鏡がない場合は、最寄りの天文台や科学館へ出かけてみてはいかがでしょうか。
肉眼で見えるコツなども教えてくれるかもしれません。
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