冥王星の暗さはどれくらい?冥王星から見た太陽の等級とは

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冥王星は地球から遠く離れた準惑星として知られています。

 

そのため、太陽の光が届きにくく、多くの人は暗くて寒そうなイメージがあるかもしれません。

 

実際の明るさを知るヒントになるのが、冥王星から見た太陽の等級です。

 

これを知ることで、冥王星の明るさがイメージしやすくなります。

冥王星ってこんな星

冥王星は1930年に発見された星です。

 

以前は太陽系の惑星とされていましたが、2006年に準惑星に降格されました。

 

地球からは約50億km離れており、これはジェット飛行機を利用すると600年以上かかる距離です。

 

2006年に探査機のニューホライズンが打ち上げられ、9年半かけて最接近しました。

 

また太陽から冥王星の距離も、地球よりもさらに遠く約59億kmあります。

 

表面温度もマイナス220〜230℃となっており、氷の世界であることがわかります。

 

そんな冥王星から、遠く離れた太陽はどのように見えるのでしょうか。

 

また冥王星から見た太陽の等級はどのくらいのレベルとされているのでしょうか。

太陽ってこんな星

冥王星から見た太陽の等級を考える前に、まずは太陽についておさらいしましょう。

 

太陽の直径は139万2000kmあり、これは地球を109個横並べにしたときの大きさです。

 

太陽系の惑星の中でも最も大きい木星と比べて、約10倍の大きさがあります。

 

地球から太陽は約1億5000万km離れており、ジェット機では17年かかります。

 

また表面温度は約6000℃で、中心の温度は約1600万℃あります。

 

温度が低い部分でも約3800度あり、この部分は太陽の写真では黒く見えます。

 

これを黒点といいます。

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冥王星から見た太陽の等級とは

観測者が他の天体を見た際、見た目の明るさを等級づけしたものを視等級といいます。

 

等級は5つ下がると100倍の明るさに相当します。

 

地球の場合は、太陽の明るさがマイナス27等級に相当します。

 

そして満月の明るさはマイナス12.6等級と言われています。

 

このことからも月と比べて太陽が何倍も明るいことがわかります。

 

では、冥王星から見た太陽の等級はどうなるのでしょうか。

 

地球から離れていることから、冥王星はとても暗い場所をイメージしがちです。

 

実際に冥王星から見た太陽の等級は、マイナス18.7等級とされています。

 

これは地球からの1/1600の明るさになります。

 

そう聞くと、冥王星から見た太陽の等級はやはり低いと思うかもしれません。

 

しかし地球から見た満月の等級に比べると、冥王星から見た太陽の等級の方が高いことがわかります。

 

私たちが普段、満月の夜に街灯のない道を歩いていても、多少周辺の状況を判別することは可能です。

 

そのため冥王星から見た太陽の等級というのは、その状況よりは明るいレベルと考えることができます。

 

ちなみに太陽のように、自ら光を発する星を恒星と言います。

 

太陽以外で冥王星から近い恒星の一つで、ケンタウルス座α星と呼ばれるものがあります。

 

ケンタウルス座α星は、恒星の中でも太陽を除いて3番目に明るい星です。

 

しかし冥王星から見た場合の等級は、マイナス0.1等級相当とされています。

 

冥王星から見た太陽の等級を比較すると、とても暗く見えます。

 

このことからもいかに太陽の明るさが、周囲の星の大きな影響を及ぼしているかがわかるのではないのでしょうか。

冥王星の明るさを実感できる?!

冥王星から見た太陽の等級を知ることで、冥王星の明るさがなんとなくイメージできたのではないでしょうか。

 

この明るさは実際に地球上でも実感するができます。

 

それが夕方の日没時です。

 

この明るさは、冥王星における昼の時間帯に相当します。

 

そしてこれを、プルートタイム(Pluto Time)と言います。

 

この時間は季節や地域によって異なるため、インターネットを使って調べることもできます。

 

実際にプルートタイムの空模様を確認することにで、冥王星から見た太陽の等級を実感することができるはずです。

 

冥王星のイメージからすると、冥王星から見た太陽の等級にギャップを覚えた人も多いのではないでしょうか。

 

神秘的な部分が多い星のため、今後さらに驚く発見があるかもしれません。

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