明るさ?距離?特徴?天王星と海王星の鮮明な写真がない理由

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天王星と海王星は近代になってから発見された惑星です。

 

天王星は半径約25600km、質量は地球の15倍ある大きな星です。

 

一方海王星は、天王星のさらに外側を回っており、半径が約24800km、質量は地球の17倍あります。

 

地球よりも大きな天王星や海王星ですが、肉眼では見つけにくく、写真で撮影しても鮮明に写すことが難しい惑星でもあります。

 

それはなぜなのでしょう。

肉眼で見つけるのはほぼ困難

星の明るさを示すレベルを「等星」と呼びます。

 

以前は肉眼で最も明るい星を1等星としていましたが、現在はこと座のベガを基準に定めています。

 

ベガより2.5倍明るくなれば1等級ずつ数字が減り、暗くなると増えていきます。

 

天王星は5等星の後半から6等星に相当します。

 

肉眼で見つけるにはぎりぎりの明るさで、初心者で見つけるには難しいかもしれません。

 

双眼鏡を使えば見つけることができます。

 

海王星は8等星なので肉眼で見つけることはもはや不可能です。

 

小さな望遠鏡を使うと見つけることができます。

 

観測する前は、あらかじめ観測する時期における位置を確認しておくと見つけやすくなります。

天王星と海王星の鮮明な写真がない理由〜その1

天王星と海王星の写真の多くは、形がわからず、ぼんやりとしたように映っています。

 

天王星と海王星の鮮明な写真がない理由には、それぞれの特徴が原因である考えられます。

 

天王星と海王星の鮮明な写真がない理由の一つとして考えられるのが、明るさです。

 

前述のように天王星も海王星も、とても明るい星とは言えません。

 

天王星の場合は望遠鏡で覗いてみると、100倍以上の倍率でやっと見えるようになります。

 

ただし鮮明には写らず、表面の模様などを見ることは困難です。

 

海王星も双眼鏡で探していく方法がありますが、同じような明るさの星が混じると判別が難しくなります。

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望遠鏡で観測しても、暗さと視直径が短いため、口径が大きな望遠鏡だと表面の模様が観測できない可能性があります。

 

望遠鏡の場合、200倍以上を使うと、小さいながらも形が確認することができます。

 

このように、天王星と海王星の鮮明な写真がない理由としては、明るさと小ささが1つの要因として考えられます。

 

またそのことから、天体観測に熟練した人でなければ撮影が難しいというのも、天王星と海王星の鮮明な写真がない理由としてあげられるのかもしれません。

天王星と海王星の鮮明な写真がない理由〜その2

天王星と海王星の鮮明な写真がない理由としてもう1つ考えられるのが、両者の星の性質です。

 

前述のように、天王星と海王星の鮮明な写真がない理由として、明るさがあると説明しました。

 

しかしどちらも等星こそ低いものの、独特の青さを持っています。

 

天体望遠鏡の中では、どちらの星も他の星と異なり青白い色をして映し出されます。

 

この青白さが、天王星と海王星の鮮明な写真がない理由の一つとなっているのです。

 

天王星や海王星は、太陽から遠く離れた星です。

 

そのため表面の温度は、マイナス200℃以下になっています。

 

あまりにも低温のため、付近にある木星や土星にはないアンモニアも凍りついてしまっているといわれています。

 

同時に天王星や海王星は、木星や土星と同じくらいのメタンが含まれています。

 

メタンは赤い光を吸収するという性質を持っており、これが青く光る原因となっています。

 

また天王星と海王星は、木星や土星と同じように巨大ガス惑星とよばれています。

 

そのため表面がしっかりしておらず、透けてしまうというのも、天王星と海王星の鮮明な写真がない理由として考えられます。

 

つまり、天王星と海王星の鮮明な写真がない理由としては、太陽から遠く離れた青白いガス惑星であることも考えられます。

まずは正確な位置を把握しよう

天王星と海王星の鮮明な写真がない理由には、さまざまな撮影条件の難しさが重なっていることがわかります。

 

これから天体観測をする人は、いきなり撮影に挑戦するのではなく、まずは望遠鏡や双眼鏡を使い、天王星と海王星を正確に見つけるところからはじめていきましょう。

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