竣工式の席順マナーとは?

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竣工式は、取引先など会社にとって非常に重要な方々をお招きして行われるイベントです。

 

そのため、竣工式にお招きする方々の席順はマナーを踏まえていることがとても重要になります。

 

これまでお世話になってきたことへの感謝の気持ちや、今後も引き続き良い関係を維持していくためにも、マナーに注意して入念に席順を考えるようにしたいものです。

竣工式とは?

竣工式は、新しくつくった建物を使用し始めるに当たって行われる一大イベントで、建物が完成したことに感謝して、神様に報告をするというお祝いごとです。

 

また、建物が長期にわたって壊れにくくしっかりとした状態であることや、そこで営まれる会社の今後の末永い繁栄を神様に祈願する場でもあります。

 

それと同時に、竣工式は会社をPRする上でもまたとない貴重なチャンスともいえます。

 

というのも、竣工式には工事関係者の他、会社にとって重要な取引先の方々を招待して行われるからです。

 

新しい建物をつくったということは、これまでの間にさまざまな方にお世話になってきて会社が大きくなってきたという背景があるはずなので、竣工式はその方々に感謝の気持ちをあらわす場でもあります。

 

このようなことから、席順などはマナーを踏まえ、来賓の方々に失礼のないように準備するようにしましょう。

席順の決まりごととは?

竣工式には、これまでお世話になってきた大切な取引先の方々をお招きすることになります。

 

参列してくださるのは代表取締役社長など重要なポストの方々がメインとなり、来賓席を用意しておもてなしをします。

 

その際、席順は非常に重要な意味を持ちます。

 

席順には、上座、下座があって、目上の人に座っていただくのが上座です。

 

社内の上司や先輩、また、年上の方に敬意を現すために上座に座っていただくというわけです。

 

もしも上座が用意されていなければ、ぞんざいに扱われたような嫌な気持ちになるだけではなく、存在そのものを否定された気分になってしまうこともあります。

 

それだけ席順は重要な意味を持つのです。

 

来賓の方に用意する上座は、その場でもっとも安全で心地良い場所ということができます。

 

基本となるのは出入口からもっとも遠い席となります。

 

出入口は人が頻繁に往来するので騒々しく、落ち着いて座っていることなどできません。

 

そのため、来賓者にはもっとも奥まった席に座っていただくというのが基本です。

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竣工式の席順

竣工式の場合、正面に設けた祭壇にもっとも近い前列が上座ということになります。

 

また、座席は真ん中に通路を設けて左右に分かれ、トータルの人数によっても異なりますが左右それぞれに数席の列を用意するのが一般的です。

 

そして、竣工式の上座は祭壇に向かって右側となり、施主と来賓者が座ることになります。

 

例えば通路を挟んで両側にそれぞれ4列設ける場合には、祭壇に向かって右側中央寄りの2列に施主が座り、その右側2列が来賓者の席となります。

 

さらに、施主と来賓者それぞれの並んだ2列はより中央に近い方が上座というふうに考えます。

 

つまり、この中では、来賓者の席でもっとも上位となるのは最前列の右から2番目となります。

 

次が最前列の右端で、その次は2列目の右から2番目となります。

 

一方、祭壇に向かって左側には設計監理者や施工主などが座ります。

 

中央寄りに設計監理者、その左側に施工主です。

 

全体的に見て参列者の数があまりにも違う場合は、後列で調整するようにして偏らないようにしましょう。

 

竣工式当日は、来賓の方が到着されたら出迎えて挨拶をし、座席まで案内するようにします。

 

座席にはあらかじめ「御来賓席」などと記載した紙を貼っておくと安心です。

 

案内の紙があれば、他の方が座ってしまって別の席に誘導しなければならないといった余計な手間を省くことができます。

 

また、もしも肝心の来賓者をご案内した時に違う方が座っていたのでは気を悪くしてしまうかもしれません。

 

席まで案内したら、「右から2番目の席におかけになってお待ちください」などという具体的な言葉をかけると戸惑うこともないでしょう。

席順マナーにおける注意点

このように席順にはさまざまなマナーがありますが、最近では会場の状態によって臨機応変に席順を決めるようにもなってきています。

 

例えば、出入口の他、室内電話の位置なども考慮して主催者が決めるというケースも増えてきているようです。

 

とはいえ、前述したように招待する方々はいずれも会社で重要な位置にいる方ばかりのはずです。

 

すると自然にご年配の方々も多くなり、昔ながらのしきたりを重視する方も少なくないので気分を害されることになり兼ねません。

 

主催者にとっては利便性が高く進行がスムーズにいくことを重視したいところではありますが、やはり基本的なマナーはしっかり押さえておきたいところです。

 

特に日本人は席順には敏感ともいわれているので失礼のないように念入りに準備しておきましょう。

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