住宅やマンションのカタログで見かける「施工日」の意味とは?
住宅やマンションのカタログを見ると、「施工」や「施工日」という言葉が使われているのを目にすることがあります。
しかし、施工日がいつのことを指すのか一般の人には分かりにくいものです。
これらの言葉は建築業界で一般的に用いられる言葉ですが、実際には、これらの具体的な意味は業界内でもそれぞれの観点により微妙に異なる場合があります。
「施工日」の一般的な意味と「着工」と「竣工」との違い
工事には、「施工」のほかに「着工」と「竣工」という言葉もよく使われます。
これら3つの用語は、一般的に以下のように解釈されることが多いです。
「着工日」とは工事が始まる日のことです。
つまり、実際に作業が開始された時点を指します。
それに対して「竣工日」とは、工事が完了する日を意味します。
すなわち、単に建物ができあがっただけでなく、建物本体の建設だけでなく、内装や外装の仕上げ、必要な検査やテスト、清掃など、プロジェクト全体の完成を含むことが一般的です。
竣工と宣言された時点で、通常は建物が使用可能な状態になっています。
一方、「施工」という言葉は一般的には建築工事の実施全体を意味します。
しかし、「施工日」という表現がどのように用いられているかは具体的なケースや文脈で異なるので注意が必要です。
施工店や設計事務所の観点では、「施工」は工事の全過程(工事の設計、準備、実行、完成まで)を指しています。
一方、施主の観点では「施工」は具体的な建設作業を指すことが多いです。
住宅カタログなどで「施工日」を見た場合の注意点
「施工日」が何を意味しているのか迷うときは、必ず具体的に確認してください。
それが工事開始日を指しているのか、それとも完成日を指しているのかは、カタログや見積書などに明確に記述されていない場合が意外と多いものです。
不明な場合は販売者や施工者に直接確認しましょう。
完成日を確認することは非常に重要です。
なぜなら、それは建物の新しさや最新の建築基準に準拠しているかどうかを示す重要な指標だからです。
また、その日付は建物の保証期間を決定するためにも使用されます。
施工品質を評価するためには、施工者の評判や過去の施工実績を調べることも重要です。
その施工者がどのような品質の建物を建てているのか、また、何らかの問題が発生した場合にどのように対応してくれるのかをあらかじめ理解しておきます。
いずれにせよ、住宅やマンションの購入は大きな出費です。
それに、法的な問題も含まれるため、施工日のことだけでなく、不明な点がある場合は専門家に相談することをおすすめします。
スポンサーリンク