お寺の落成式は慶事のお祝い事、参加する時のマナーや注意点は?

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落成式とは、建物の工事が完成し、関係者の労をねぎらい、感謝の気持ちを示すというお祝いのイベントです。

 

慶事イベントに参加する時には、いろいろなマナーや注意点がありますが、もしも落成式がお寺の場合には、さらに注意したい点がいくつかあります。

押さえておきたい落成式の基本的なマナー

落成式は、神事ではなく、完成した建物のお披露目を目的としているお祝い行事です。

 

お寺の場合には、落慶法要と呼ばれる法要行事が行われることもありますが、呼び方が変わっても落成を祝うお祝いの行事という点では同じです。

 

落成式では、工事の関係者が多く招待されます。

 

しかし、工事中には騒音などで迷惑をかけたという点から、近隣の住民なども招待されることが少なくありません。

 

お寺の場合には、さらに檀家や信徒などが招待されることも多く、企業からの出席者に加え、個人の出席者も数多くみられるのが特徴です。

 

お寺の落成式は、お祝い事行事です。

 

そのため、招待状や案内状に会費などの費用面については記載されていないのが一般的です。

 

しかし、お祝い事なので、基本的にはご祝儀を持参したり、マナーに則って、企業向けのお祝いの定番と言われているお酒やお花を送りたいものです。

 

お酒やお花以外でも、お寺側が喜んでくれるものを選んでも良いですし、事前に関係者からリクエストを受けている場合には、それを贈るのもアリです。

 

ただし、お寺は建物なので、火事を連想させるような火に関するものはNGです。

 

暖房器具などはNGですし、できれば火をイメージさせる赤い色も避けたほうが良いでしょう。

 

お寺の落成式に招待された場合には、基本的には短い時間でも直接顔を出して主催者へ挨拶するのがマナーです。

 

しかし、どうしても参加できない場合には、祝電を送ると良いでしょう。

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お寺の落成式のご祝儀はいくらが相場?

お寺の落成式に出席する際には、ご祝儀を持参します。

 

包む金額に関しては、そのお寺を所有管理している側と自分がどのような関係にあるかによって、相場は異なります。

 

まず、身内や親戚など、血縁関係にある場合には、ご祝儀の相場は1万円〜5万円程度が相場となります。

 

お祝い行事なので、お札はしっかり新札を準備し、向きをそろえて祝儀袋に入れましょう。

 

工事関係者や法人同士で付き合いがある場合には、ビジネス関係ということで相場は3万円〜5万円です。

 

お寺の場合、付き合いのある檀家や信徒、友人や知人などが落成式に出席することもありますが、この場合の相場は、5千円〜3万円程度となります。

お寺の落成式に使う祝儀袋

落成式は、お祝いの慶事イベントです。

 

そのため、出席する際には、ご祝儀を祝儀袋に入れて持参する人が多いのではないでしょうか。

 

一般的には、落成式というお祝い行事に使う祝儀袋は、慶事向けのデザインを選ぶのがマナーです。

 

祝儀袋の選び方としては、現金を包むなら、水引は紅白もしくは金銀で蝶結びされたものを選べばよいでしょう。

 

商品券や品物を贈る際にも、水引は現金と同じスタイルがおすすめです。

 

蝶結び以外では、花結びもお寺の落成式にはおすすめです。

 

お寺の落成式の場合には、お寺のお祝いの際に使う、五色や蓮の祝儀袋を選ぶのがおすすめです。

 

ただし、祝儀袋を取り扱っている店舗の全てで五色や蓮の祝儀袋を取り扱っているわけではありません。

 

そのため、お寺の落成式に出席することがあらかじめ分かった時点で、ネットショップなどを利用して事前に調達しておくことをおすすめします。

 

祝儀袋の表書きには、なんと記載するのが良いのでしょうか。

 

落成式として主催される場合には、お祝い行事だと分かりやすいのですが、落慶法要という行事名となると、お祝い行事だと認識して良いのかどうか、不安になるかもしれません。

 

読み方が変わっても、落成式はお寺の新築や改築などを祝うための祝賀式であることに変わりはありません。

 

そのため、祝儀袋の表書きは、「奉祝御落慶」とか「落慶法湯御祝」など、「御祝」の言葉を入れてOKです。

お寺の落成式に出席する際の服装

お寺の落成式では、お寺の偉い人たちは、モーニングや紋付き袴など最礼装となります。

 

落慶法要として行われる場合には、お祝い行事の一環として稚児行列を行うこともあり、その場合にはお稚児さんおよびその保護者は、着物を着て出席する人が多くなります。

 

もしも正式な招待状が届いていて、特別席などが設けられている場合には、出席する側は礼服が良いでしょう。

 

もしも特別席などが準備されているわけではなく、一般参列者として出席するのなら、一般的なスーツや余所行きの服装でも問題ありません。

 

何を着るかを決める際には、自分がそのお寺のお祝い行事に来賓として出席する立場なのか、それとも参列する立場なのかを考えた上で決めると良いでしょう。

 

もしも心配な人は、結婚式にゲストとして出席する際に着る礼服を着れば、失敗するリスクを最小限に抑えられます。

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