贈り物をするとき「進呈させて頂きます」は正しい敬語なのか?
親しい友人に、お世話になった方たちに何か贈り物を差し上げることになったときに聞かれる敬語や丁寧語で「進呈」とか「贈呈」を用いることがあります。
でも言葉に出して使うこともないし、果たして正しい敬語なのでしょうか。
「進呈させて頂きます」について説明します。
知ってるようで知らない「進呈させて頂きます」
「進呈させて頂きます」という言葉を言われて、何かプレゼントされたことがあるという方は、どのような間柄の人からのプレゼントでしたでしょうか。
実はここで説明させていただく「進呈」とは、誰に対しても気軽に何かをプレゼントするときに利用する丁寧な言葉です。
両親や目上の親しい方たちへプレゼントを渡すときに「進呈させて頂きます」とは言いませんし、そのようなときには「のし」に贈呈とか謹呈を用いるのが一般的です。
正しい敬語なの?使い方をしてみよう!進呈させて頂きます
何かのアンケートに答えたときに、「進呈させて頂きます」とちょっとした粗品を渡されることがよくあります。
それはショッピングセンターなどで催し物をしている時であったり、自宅に郵送されてくるダイレクトメールなどに書かれています。
スポンサーリンクこのように誰かに何かをして頂いたとき、例えのようなアンケート調査などに答えたときなどに、ありがとうという感謝の言葉として、敬語としてのしなどに書かれているのが「進呈させて頂きます」なのです。
敬語として正しいのか?
「進呈させて頂きます」は敬語として正しいのでしょうか。
進呈そのものは、「本当につまらないものですがお贈りします」という意味なので、見知らぬ人へ渡すものとしては、正しい敬語であることに間違いはないようです。
これは、金品などを贈るときの目録でも使うことがある正しい敬語でもあります。
日本語は難しい?!正しい敬語はほかにもある
誰かに品物をプレゼントするときによく利用するのが「贈呈させて頂きます」や今回のような「進呈させて頂きます」ですが、利用すべき場所や場面があり正しい日本語としての敬語はやはり難しいものです。
このほかにも、お世話になった場所に贈るときに「寄贈」する、とても目上のお世話になった方に贈るものには献上するという敬語を用いることになりますので、同じ意味合いでも何通りもの表現の仕方があります。
正しい敬語として「進呈させて頂きます」を用いるのは、あまり親しくない間柄の方には使ってもよいですが、親しみのある方やお世話になった方にはもっと重みのある「贈呈」や「献上」という尊敬に近い形の言葉を使った方がいいでしょう。
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