「粗品を進呈」はビジネス文書に使える?書き方の注意点
日本語のなかでも敬語表現は使い分けが難しいものですが、特に、「粗品を進呈する」というのは日頃からあまり使う機会のない表現だけに使い方を混同しがちかもしれません。
粗品を進呈、というのは果たして、かしこまったビジネス文書で使える表現なのでしょうか。
敬語の基礎知識とビジネス文書の書き方の注意点について具体的に見ていきましょう。
ビジネス文書でも使える!「粗品を進呈」という書き方の注意点
結論から先に言うと、基本的な注意点としては、ビジネス文書やかしこまった手紙において「粗品を進呈」という書き方をするのは誤りではありません。
粗品、というのは日本語特有の表現方法であり、進呈もまた謙譲表現になりますから、ビジネス文書で用いられる「粗品を進呈」というのは書き方としても正しいと言えます。
ただ、ビジネス文書での注意点としては、進呈というのが言葉としてややフランクな印象をもっているということで、たとえば取引先の重役など、最大限に敬意を表さなくてはならない文書や手紙などで安易に「粗品を進呈」などと言う書き方をするとかえって失礼になってしまいますので、注意点としておさえておきましょう。
スポンサーリンク「粗品を進呈」以外の書き方としては、粗品を贈呈、粗品を寄贈、粗品を差し上げる、粗品をお贈りする、などの書き方がありますので、送る相手とシチュエーションに合わせて的確に使い分けることも注意点のひとつです。
日本だけの注意点?粗品を進呈は失礼?
日本において、「粗品ではございますが・・・」などと謙遜するのがひとつの定型句のように思われていますが、それは日本特有の風習であり、海外から見ると奇妙な習慣であるように感じられるようです。
そもそも、粗品とはつまらないもの、という意味であり、つまらない品物を相手に贈るのはマナーとして本当に正しいのか、という疑問が日本国内でも広がっているようで、最近ではビジネス文書などでも「粗品を進呈」などとは書かず、書き方としては「よろしければお受け取りください」などと添えるのが現代的なマナーになりつつあります。
ビジネス文書の注意点としては、複雑な敬語表現をきちんと使い分けることが大切です。
「粗品を進呈」というのは日本語の書き方としては誤りではなく、マナーにもかなっていますが、「つまらない品物をわざわざ贈る」ということに違和感をもつ人も日本では増えてきていることから、最近では単に「よろしければお受け取りください」などと書き添えるのが新しい常識とされていますので注意点として覚えておきましょう。
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