雑草はなぜコンクリートの隙間から生えてこられるのか

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道端のコンクリートの隙間から生えている雑草はなぜあんな狭い隙間で元気よく育っているのでしょうか。

 

過酷に見えるこの生育環境、水分や栄養はどうやって取っているのか、なぜそんなところに生えているのか、といったメカニズムを紹介します。

どんなところにコンクリートは使われている?

コンクリートはその用途で様々な強度や特性を求められます。

 

ダムでの用途なら水を貯めるための重みに耐えられるような性質が必要になります。

 

では橋での用途の場合はどうでしょうか。

 

重みは柱に負荷がかかり逆にデメリットになってしまいます。

 

けれども何度も車が通っても耐えられる耐久性は必要です。

 

そこでコンクリートの中に鉄柱で支えを作り、強度を増すという方法がとられています。

コンクリートの性質とは?

車が何度も通ったり、外部から重みがかかったり、コンクリートに負荷がかかるとそれによってコンクリート自体が引っ張られます。

 

その負荷を引張応力といいますが、その強度が小さいことが弱点でもあります。

 

そして外部からの負荷や乾燥による収縮といった理由でひび割れが生じてしまうのです。

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では、なぜそんなコンクリートが使われるのでしょうか。

 

それは材料がどこでも手に入りやすいこと、鉄柱でその弱点を補強すれば強度も増し、修繕のコストなどもそんなにかからないことがあげられます。

 

鉄柱はコンクリートの強度を増し、コンクリートは腐食しやすい鉄柱を守る働きを持っており、互いにwin-winということでしょう。

なぜ雑草はそんな環境で平気なのでしょうか?

雑草はあんな固められたようなところでなぜ生育できるのでしょうか。

 

そのメカニズムはまずコンクリートのひび割れたところに雑草の種が風に乗って偶然発芽し、そこから生育していきます。

 

雨が降れば水はひび割れのところに溜まり、水分を得るのもちょうどいいのです。

 

さらに地面は固められていて他の雑草が周りにありません。

 

邪魔なものがいないため、太陽光もたくさん浴びることができるというわけです。

 

発芽した場所がなぜかたまたまそういう恵まれ、守られているおかげで根からは養分と水分も適度に補給でき、さらに地中で根を張った雑草はさらに伸びた先でコンクリートを下から盛り上げるように伸びていけるというわけです。

 

下から負荷をかけられたコンクリートは引張強度が弱いため、ひび割れが生じ、そこにまた種が運ばれ発芽して増えていくというメカニズムなのです。

 

つまりコンクリートに守られているといってもいいでしょう。

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