ポンプ車とミキサー車の違いはどういうところにあるのでしょうか

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生コンを使う工事現場で必ずいつも一緒に見かけるのがポンプ車とミキサー車ですが、それぞれ何の役割があるのか、違いはなんなのでしょうか。

ミキサー車の役割とは

ミキサー車は工場で作った生コンを現場まで運ぶ車です。

 

荷台部分のドラムを回転させながら走っているのを見ますが、これは生コンが90分で固まり始めてしまうもののため、常に攪拌していないといけないわけです。

 

生コンはセメントと砂利、水を混ぜたものでそれぞれの用途に応じて配合されています。

 

混ぜていないと分離してしまうのと、工場から道路状況、道順、天気などを考えてスムーズに時間内に届けないといけないため、質の良い生コンを現場に届けるのは様々な計算が必要になってくるのです。

ポンプ車の役割とは

ミキサー車が現場に生コンを届けた後、届けられたものの品質チェックが済むと実際の現場で生コンを流し込む作業に移ります。

 

そこで登場するのがポンプ車です。

 

ミキサー車の後ろ側をポンプ車に合体させ、そこから生コンを吸い出し、アームを伸ばしたポンプ車はしかるべき場所に生コンを素早く流し込んで行くわけです。

 

流し込む方法は二つあり、一つはピストン式と呼ばれる方法でちょうど水鉄砲の水を吸い上げ、押し出すようにして生コンを押し出すのです。

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もう一つはスクイーズ式といい、歯磨き粉をぎゅっと絞り出すようなイメージで、ポンプ車についているチューブから絞り出して圧力をかけて生コンを送り出すやり方になります。

 

そしてポンプ車の特徴としては長く伸びるアームが挙げられます。

 

これは高層ビルなどの建設現場でも使われており、通常は30メートル程度から今では300メートル程度の高さまでも生コンを送れるようになったのです。

 

ミキサー車とは全く違い、ポンプ車ならではの役割と言えるでしょう。

ポンプ車とミキサー車の違いとは

一連の流れをおさらいしてポンプ車とミキサー車の違いを見てみましょう。

 

ある建設現場があった場合、現場監督がその日の状況や現場がどういうコンクリート打設なのかを把握したあと、生コンを製造している工場と連絡を取り合い、ポンプ車がその生コンを運んできます。

 

そして現場に着いた後、ポンプ車とミキサー車が合体し、ミキサー車が生コンを吸い上げて打設の現場に流し込んでいくというわけです。

 

つまりポンプ車とミキサー車の違いは役割が全く別なのです。

 

いつも同じところで一緒にいるような感じがしているため、違いがよくわからなかった人も多いと思いますが、生コンを工場から現場の指定の場所に運び込むためのミッションにおいてお互いになくてはならない「相棒」なのです。

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