生コンクリートと捨てコンクリートの違いはなんでしょうか?

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生コンと捨てコンとは何でしょう?

 

その違いはなんなのか、どういう場合にその違いが比較されるのかを説明します。

生コンとは何か

まず生コンとは生コンクリートのことをいいます。

 

レディミクスドコンクリートといい、総じてJIS規格にあった品質を保つことが可能で設備が整った工場で作られる生のコンクリートのことを指します。

 

生コンは水、セメント、砂利などでできており、その品質は主に以下の4つの指標によって判断されます。

 

まず強度ですが、一般的には固まった後にどれくらいの圧縮強度があるかを測定します。

 

次にスランプと呼ばれるものですが、いわゆるスポーツなどで調子が出ていないときに使うあの「スランプ」と同じ意味です。

 

スランプコーンと呼ばれる円柱の容れ物にいれてコーンを引き抜いたとき、どの程度崩れるか流動性を判断しているのです。

 

そのスランプが大きければ柔らかい生コンということです。

 

3つめは空気量で生コンを作る際に入り込む空気量が3〜6%が基準値とされています。

 

最後に塩化物含有量になりますが、これは生コンの中にどの程度塩分が含まれているかということです。

 

サビにつながる塩分に関しては鉄筋コンクリートを作る際に大きな問題となります。

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捨てコンとは何か

捨てコンとは建物を建てる前の基礎工事で使用されるコンクリートのことです。

 

基礎工事における土台部分のさらに土台を作ることでしっかりした土台を作ることができます。

 

なぜそういうものが必要なのかというと、実際に建物を建てる際に土地にくぼみや砂利などがあった場合、作業がしにくくなります。

 

それを馴らすために基礎の部分に大体5センチ程度の捨てコンを流して平面にするわけです。

 

そうすることで基礎を乗せやすくなるのと、墨出しがしやすくなるという点があります。

 

墨出しとは建物を建てる際に床や壁などに印をつける作業のことを言います。

 

実際のところ、そういう土台を作るために必要な作業なので、メイン部分の建物に使われるような強度は求められてはいません。

 

捨てコンの「捨て」というのも「捨て身」などの意味合いのメインの建物のために犠牲になる、というイメージになります。

捨てコンとの違いは何か

捨てコンと生コンの違いですが、役割の違いのことを言われているだけで捨てコンの素材の中身は同じで素材に違いはないということです。

 

ただ建物に使う鉄筋コンクリートは鉄筋が入っていますが、捨てコンは無筋コンクリートともいわれそういうものが入っていません。

 

そもそも地面をならしたり、墨出しで使うだけなので鉄筋などの強度が必要ないのです。

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