生コンクリートの連待ちとはどういう意味でしょうか
生コンを打設する現場でよく言われる連待ちという言葉とはなんでしょう?
生コンを打設する前段階を解説します。
連待ちとはどういう意味か
連待ちとはその名の通り、連絡待ちということになります。
何の連絡かというと建設現場で生コンクリートを打設する際に状況に応じてそこに待機しておいてもらうこと、を連待ちというのですが、そもそも生コンの打設現場にミキサー車が生コンを持っていく一通りの流れを説明しましょう。
まず現場が決まれば、責任者は強度や建物の種類などからどんなコンクリートがいいのかを決めます。
そしてそれに合う生コンの工場を選び、そこでどういう配合にするかを決めるわけです。
強度が強いものを指定されている場合はそれに合うものを選ばなければなりません。
さらにコンクリートというものは90分で固まり始めてしまうものなので、工場から生コンを運び込む現場へ運ぶ道路事情のルートの計算もしなくてはなりません。
天候にも左右されることもあるため、それも計算して様々なことを考慮しなければならないのです。
90分以内という時間制限があるため、現場も他の段取りに遅れや滞りがでないように配慮しないといけないというわけです。
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責任者は現場で必要なコンクリートの量も施工図を見て計算するのですが、平面のもので想像で計算しているため、実際の現場で複雑なところがあると誤差が生じてしまうのです。
そのため、大まかに計算して工場に発注しておくのですが、発注したコンクリートがすべて下ろした後に状況を見ながら、思ったよりも生コンが必要になった場合などの残りを計算し、工場に連絡して持ってきてもらうことになります。
これが連待ちというやり方ということです。
工場がその連絡を受けるとミキサー車にも無線で連絡が行くようになっています。
状況によって生コンがどれくらい必要になるか掴みきれないとことと、生コンを無駄にできないための苦肉の策といってもいいかもしれません。
計算したのにミキサー車一台分の生コンを余らせたりしたら、それだけ経費もかかりますし、保存がきくものではないため、産業廃棄物として処理するしか方法がないのです。
もちろん、その処理にもお金がかかるため、打設の際、連待ちで生コンを運んできてもらうのがベターということです。
そんなに量を予測できないのかといえば、計測しやすい複雑ではない施工図や少ない量で収まりそうな場合の現場や熟練の責任者にもよりますが、一度の注文だけで流し終えることもあります。
そういうものを出し切りと言います。
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