ミキサー車は夜間もずっと回転しているのでしょうか

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ミキサー車が積んでいる生コンクリートを固まらせないために夜間もずっと回転しているという話を聞きますが、一体それはどういうことでしょうか。

ミキサー車のしくみはどうなっているのか

ミキサー車は生コンが固まらないようにかき混ぜながら運搬できる車のことです。

 

ほとんどが工場で作られた生コンをいれて攪拌しながら運搬しますが、中には材料をいれて作ることもできるのですが、それはミキサーというよりも一般的にアジテーター車と言われています。

 

生コンを入れるところが大きな口のようになっているホッパと呼ばれる部分です。

 

生コンをいれているドラムと呼ばれている部分のお尻の一番上についているものになります。

 

そしてそのドラムの中にはブレードと呼ばれる生コンをかき混ぜたり、排出する際にまんべんなく出すように動かす役割のものがあります。

 

生コンは粘度が柔らかいものから硬いものがあるので、中に残さずきれいに排出できるようになっているのです。

ミキサー車のドラムが常に回転していないといけないのはなぜか

ミキサー車は生コンを運搬する際に、その品質を保つための様々な工夫がされています。

 

生コンクリートはセメントと石や砂利、そして水が主な成分ですが、そのまま混ぜておいておけば重みがあるものは下に沈んでしまい、せっかくまんべんなく混ぜたのに分離してしまうことになります。

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それを避けるためにミキサー車は毎分1.5回転ほどで回っているのです。

 

もちろん、生コンの成分の違いもあるため、もっと高速で回さなければならない時もありますが、おおよそはそれくらいの速さで回っています。

 

その状態は工場で生コンを製造してから打設現場に着いて、流し込みが始まるまで続くわけです。

 

品質を保つために止めることはなく、アイドリングを止める機能がついているミキサー車でもドラムは回り続けるように作られているのです。

本当に夜間もずっと回転している?

夜間も常に回転しているかと言われれば、夜間にそういう打設の現場があれば回して運搬するミキサー車もあります。

 

ただ、生コンは工場から運び出したら90分以内に運び出して、それ以降はミキサー車のドラムからは排出されてしまうので、ずっとミキサー車の中に生コンがあるわけではありません。

 

生コンを現場で排出したらすぐに水で中を洗わないと固まってしまうからです。

 

ミキサー車の運転手は必ずこれをやるのが仕事ですので、運搬の仕事がなければミキサー車は夜間動くことはなくエンジンを切ればドラムも止まります。

 

中で生コンを作るとしても夜間もずっと攪拌しているわけではないのです。

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