映画の興行が赤字になったらその負担はどうなる?

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映画は多くの観客が入れば大きな利益を出せますが、逆に人気が出ないと赤字興行となってしまうこともあります。

 

もし、大きなコストをかけて製作した映画が赤字となってしまった場合、その損失分の負担はどうなるのでしょうか?

 

それを理解するためにも、まずは映画の資金調達の方法からチェックしてみましょう。

映画製作に必要な資金調達の方法

一つのフィルムを完成させるのに相当なコストがかかり、場合によっては何十億、もしくは百億を超える予算となることもあります。

 

当然、こうした費用は製作を始める前、少なくとも完成前に大部分を集めておかないといけません。

 

そのため、実際の製作活動に入る前に、出資者を募ります。

 

このスポンサーは個人のこともありますが、ほとんどは企業が資金を提供します。

 

スポンサーは出資する見返りに、興行収入で利益となった分のいくらかを定額もしくは一定率で配当してもらいます。

 

また、映画の中、もしくは関連イベントで企業の宣伝をすることで、資金提供の代わりとします。

 

映画の収入のほとんどは劇場でのチケット料と、DVD化の権利料やテレビ放映料といったものです。

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その興行収入が、出演者に支払うギャラとセットなどにかかる製作実費を上回れば黒字となりますが、逆に経費の方が大きくなれば赤字で終わってしまいます。

 

こればかりは実際に興行を始めないとどうなるか分からないものです。

赤字の場合の負担はどうなる?

赤字になった場合どうなるかというと、負担はスポンサーが負うことになります。

 

つまり、出資して利益が出たら配当を受け取れるのですが、その配当がなくなるということを意味します。

 

赤字であっても製作費が返却されることは基本的にありませんから、すでに提供した資金を回収できなくなるわけです。

 

中には、スポンサーを十分に集めることができず、監督や関係者が資金を出すことがあります。

 

この場合どうなるかというと、当然監督本人などが、その赤字分を負担することになります。

 

手持ちの資金から出しているのであれば、回収ができないだけで済みます。

 

借金をして製作したケースでどうなるかというと、そのまま借金が自分にのしかかりますので、資産を売ってでも返済をしなければなりません。

 

このように映画興行というのはリスクもある事業ですので、出資者も慎重に利益を出せるのかを考えて提供を判断することが求められるのです。

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