黒字なのにボーナスカットされるのはなぜ?

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会社の経営状態を示すものとして、会計年度には決算書を作成しています。

 

決算書は財務諸表とも呼ばれ、売上高や利益、資本金などのさまざまな項目が数字に表されています。

 

決算書とは、会社の経営状態を見ることができる大切なものです。

 

黒字なのにボーナスカットされるという状態であれば、自身で決算書を確認するのも良いでしょう。

うちの会社儲かってるんじゃないの!?

決算書を見る限りでは黒字なのにボーナスカットされたという話も聞きますが、それは会社の資金繰りがうまくいっていない可能性があります。

 

売上が上がって利益が出たからといって、すぐに従業員にボーナスを出せるというような単純なものではありません。

 

会社を経営していくにはさまざまな資金が必要です。

 

製造業を例にとると、人気商品の生産数を増やすためには、材料をたくさん仕入れすることになります。

 

仕入れた時点で材料費を支払う場合、先に手元のお金から支払うことになります。

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そこからその材料を使って商品を生産し、できた商品を販売するとなると、商品の代金を回収するまでに、しばらく期間が空いてしまいます。

 

その間の資金繰りがうまくいかなければ、売上が上がっても会社の資金がショートするという状態になってしまうのです。

 

経営黒字が出ても、むしろお金が足りなくなる事態になり得ることがおわかりでしょう。

黒字なのにボーナスカットは違法?

住宅ローンを組んでいる方などは、ボーナス払いも計算に入れて契約している方もいるでしょう。

 

急なボーナスカットとなると、返済計画が狂ってしまいます。

 

「ボーナスを支払ってください!」と会社に申し立てることはできるのでしょうか?

 

毎月支給される給与のように労働契約上で決められている賃金とは異なり、ボーナスとは賞与の扱いになり、支払われなかったとしても違法にはなりません。

 

毎年支払われていたボーナスが急にカットされることになったとしても、就業規則に「業績不振の際には賞与の支払いはない」と記されている場合、労働者側に請求権はありません。

 

企業によっては、もともと賞与の制度自体がないところもあるほどです。

 

賞与があって当たり前という大企業でも、不景気の煽りを受けて、ボーナスカットが珍しくなくなってきています。

 

そういった事態に備えて、日頃から家計の支出を見直し、ボーナスに頼らない返済計画も準備しておくことが大切です。

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