都市ガスの単位m3をより正確にする数字、0.967

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■ガス料金表に使われる単位、m3とは
ガスの料金表を見ると、基本料金や従料金単価に並んで1ヵ月の使用量が並んでいます。

 

その使用量の単位として書かれているm3がどういった意味かご存知でしょうか。

 

m3とはリューベと読み、立方メートルと同義であり、漢字では立米りゅうべいと表記されます。

 

面積を現すm2が平面を求めるのに対し、こちらは高さを加えた1m×1m×1mの式です。

 

元々は空気量を現す単位ですが、ガスの取引単位としても使用されています。

 

一般家庭での都市ガス年間使用量は約340m3です。

 

ガス会社ではこの試算から、標準的な家庭でのガス使用量を月割りで32m3としています。

 

しかし、実際の料金は季節によって15〜50m3の間で大きく変動しています。

 

夏には元々の水温が高いのであまり熱量を使わずに温度を上げられます。

 

加えて湯を浴槽にはる頻度が下がる為にガスの使用量が下がり、逆に冬には熱い風呂を入れる回数が増える他にも暖かい料理を作る頻度が増えるなど、使用量の変化が起きています。

 

その為、夏季と冬季とで都市ガスの料金プランが異なっているガス会社も存在しています。

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m3をNm3にするには0.967を乗算する

また、空気量の単位にはもう1つ、Nm3があります。

 

m3の表記は、実は15℃、1.02 気圧の環境下であるとした条件で換算された体積です。

 

そうした気温や圧力に左右されない実際の量を表記したい場合の単位がNm3です。

 

Nはノルマル(ノーマル)の意味であり、Nm3ノルマルリューベとなります。

 

家庭ではあまり馴染みの無い単位ですが、ガスを扱う設備の多くではこの単位が使用されています。

 

特に省エネ法や温対法など、工場が都市ガスを使用する際には正確な実量に基づいた計算での報告が必要になります。

 

その場合、請求書に記載された体積m3に0.967を乗算、掛ける事で標準体積であるNm3に換算する事が出来ます。

 

この0.967は都市ガス特有の数値であり、別の気体を計算する際にはその気体に応じた数値が必要です。

1時間あたりのガス代と使用量の計算方法

ガス料金の計算方法は基本料金+従量料金ですが、月々のガス代に大きく関わるのが従量料金です。

 

従量料金は1m3あたりの単位料金×ガス使用量m3で計算します。

 

例えば料金表での単位料金が128.08円とすると、1ヶ月のガス使用量が35m3だった場合、従量料金は128.08×35で4,482.80円となります。

 

この単位料金はガス会社やプランによって異なる為、料金を比較する上で重要な点です。

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