都市ガス13AのAとはアンペアなのか。コンロを選ぶ上での注意点

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■都市ガス規格にある12Aや13AのAとはアンペアではない
電気の規格であるアンペアと、都市ガスの規格の12A・13A、どちらもエネルギーに纏わる規格ではありますが異なるものです。

 

電気のアンペアとは電流の強さの単位です。

 

契約しているアンペア数が大きいほど、一度にたくさんの家電を使えます。

 

よく聞く「電子レンジとドライヤーを一緒に使ったらブレーカーが落ちた」といったトラブルは、家電の使用する電気量が契約しているアンペア数を越えてしまった為に発生します。

 

Aの値を把握しておくと、例えば照明やTVなどは1A〜2Aですが、ドライヤーは12A、電子レンジは15Aと可動中の消費が大きな家電なので、同時に使うには30A契約でないと難しい事が判ります。

 

対して、都市ガス規格は12A・13Aはそれ自体が1つの規格です。

 

数字は熱量を表し、Aは燃焼速度を表します。

 

Aの燃焼速度は遅く、Cは速く、Bはその中間となります。

 

都市ガス規格には他にも6A、5C、L1等がありますが、日本で最も広く普及している都市ガス規格は13Aとなっています。

 

元々は12Aが主流でしたが、1980年台に国がよりコストの良い13Aの使用を呼びかけ、現代では国内数%を残して13Aがシェアを占めています。

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12A、13Aは地域によって普及していないことも

都市ガス会社は現在全国に200社以上あり、その約97%が13Aガスで、今も着々と12Aから13Aへの変換が進んでいます。

 

しかし、都市ガス会社そのものの普及状況によって、地域によってはガスの種類が異なる場合もあります。

 

千葉県では12Aのガス提供が多く、岩手県の都市ガス会社が提供している都市ガスはP13Aと言い、熱量の高いプロパンガスを混ぜて改質されています。

 

このP13Aは13Aと数字は似ていますが、13A規格のガス機器は使用できません。

 

このP13Aは岩手県の他、青森や長野といった一部の都市ガス会社で使用されている為、他県に引っ越しをする際には地域にどんなガスが供給されているのか調べておきましょう。

規格にあったガスでないとガスコンロは動かない

規格が異なるガス機器は使えないと先述しましたが、ガスコンロも規格に合ったものでなければいけません。

 

ガスの種類とガス器具が合わないと不完全燃焼が起こり、火災の原因となる事もあります。

 

最近のコンロは12A・13Aの両用型も販売されているので、購入の際には急な引っ越し等に備えて両用型を選ぶのも良いでしょう。

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