ウツボカズラの袋の蓋は閉まるもの?
■ウツボカズラの袋の蓋の役目とは?
ウツボカズラを栽培していると、壺のような袋ができてきます。
その形がかわいいと人気があり、初めての食虫植物の栽培をウツボカズラにするという人は多いです。
ウツボカズラの袋を観察していると、袋に蓋がついているのがわかります。
袋の中には水が入っていて、そこに虫が落ちると這い上がれなくなり、ウツボカズラの栄養となります。
落とし穴のようになっていて、とても巧妙なトラップが仕掛けられています。
袋の部分に虫が落ちるようになっているのですが、袋の口のところには蓋らしきものがあります。
袋の蓋は普段は閉じていて、虫が近づいたら開き、虫が袋に入ったらパタンと閉じるのではと思わせるものですが、虫が落ちても蓋は閉まりません。
では、これはどんな役目をするのかですが、袋の中に雨水が入りにくくするものです。
完全に雨水の侵入を防ぐことはできませんが、ある程度は防ぐことができます。
そしてもう一つは、エサとなる虫をおびき寄せる役目があります。
この蓋の裏側には蜜腺があって、ここから分泌されるニオイに誘われてやってくるのです。
ツルツルしている袋の口に止まった虫は、中に滑り落ちるようになっています。
一度落ちたら登れなくなっており、消化液でおぼれてしまい、消化されてしまうのです。
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食虫植物も自らが生きるために様々な進化を遂げてこのような形になりました。
虫を捕らえるしくみを知ると、とても神秘的な植物であることがわかります。
たくさん捕虫袋をぶら下げている様はかわいらしくもあり、育ててみたいという人が増えています。
初心者でも比較的簡単に育てられます。
最近ではホームセンターでも販売されるようになってきました。
子どもも虫を食べる植物ということで、かなり興味を持って観察するので、自由研究に使われることもあります。
大人も観葉植物を部屋に置く感覚で食虫植物を置くようになってきました。
コツさえ掴めば栽培は難しくありませんので、今まで花を育ててもすぐ枯らしていたという人にもおすすめです。
ウツボカズラにはいくつか種類があり、それぞれ捕虫袋の色や形も違います。
神秘的で魅力的な植物なので、育ててみましょう。
袋や蓋ができてくる過程や、袋の中の水の様子、中に落ちた虫の様子などを観察していると、食虫植物の魅力に気づくことになるでしょう。
食虫植物に魅せられ、挿し木で殖やして観察している人も多いです。
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