電話応対中は「接客中」と「来客中」のどちらの言い方が適切なのか

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電話応対中には、電話を取り次ぎたい社内の担当者が、別のお客様の対応中で取り次げないという場面があります。

 

この場合、電話の相手には「ただ今来客中です」あるいは「ただ今接客中です」のどちらの言い方で伝える方が適切なのでしょうか。

 

一見よく似た言葉ですが、厳密にはそれぞれ意味が異なります。

 

それぞれの用語の意味と使うべき場面を理解しておくと、場面に合わせて適切かつスムーズな電話応対ができるようになります。

「接客中」の意味と電話応対で使うべき場面

「接客」とは、文字通り、お客様に接することを意味します。

 

この「接客」という言葉は、業務として常にお客様に接しているような職業で使われます。

 

具体的には、飲食店のホールスタッフやアパレルショップの販売員、ホテルのフロントスタッフ、美容師、マッサージ師、ビルの受付スタッフなどが「接客」業に該当します。

 

こう言った職業の人がお客様と接している場合は、「接客中」という言葉が適切です。

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電話応対の場面で「接客中」という言葉を使うとすれば、例えばあなたが飲食形のチェーン店でホールスタッフをしていて、本部から電話がかかってきた場面などが例に挙げられます。

 

本部の人から店長に電話を取り次ぐように頼まれて、そのとき店長がお客様に応対中であれば、「店長はただ今接客中なので電話には出られません」と伝えるのが適切です。

「来客中」の意味と電話応対で使うべき場面

来客とは、ある特定の人物をと会うことを目的として来たお客様のことを意味します。

 

例えばあなたが飲食店のホールスタッフであった場合、あなたが「接客」しているお客様はそのお店の料理を食べるために来店しているのであって、あなたにもてなしてもらうことが本来の目的ではないため、その場合は「来客中」という言葉は使えません。

 

一方で、あなたが友人を自宅に招いてホームパーティーを開催したとします。

 

その場合は、あなたの友人は他の誰でもなく、あなたにもてなしてもらうためにあなたの家に来ているため、「来客中」という言葉を用いるのが適切です。

 

電話応対中に「来客中」という言葉を使う場面としては、電話を取り次ぐように言われた社内の人が、クライアント先の担当者と会議室で打ち合わせをしている時などが考えられます。

 

この場合、クライアント先の担当者はその社内の人と会うために来社しているため、この場合は「接客中」ではなく「来客中」が適切です。

 

「担当者はただ今来客中で、電話に出ることができません」と相手に伝えましょう。

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