支社・支局・支部・営業所などの呼称の違いとは?

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会社の呼び方は社によってさまざまな違いがあり、銀行の支店だと思っていたら実は営業所だった…なんてことはよくあります。

 

本社と支店はハッキリ違いが分かるものの、営業所と支店、また支局や支部なんて出てくると、呼称の違いに混乱してしまうこともあります。

 

実際のところ、こうした呼称にはそれぞれ異なる意味があるのでしょうか。

 

違いを明確にしておきましょう。

支社とは

一般的によく使われる「支社」という呼称についてですが、支社とは本店とは別の事業所のことで、支店と呼ばれることもあります。

 

法律上、本社と別に登記されることで、それは本社と分けられた会社となり、登記されていないなら支社とは呼べません。

 

支社と言えば本社から離れた場所にあるイメージですが、実は遠方に設置されなければいけないという決まりはなく、極端な例では、本社があるビルのすぐ隣にあったとしても、登録住所が違うなら支社と見なされます。

 

とは言え、無登記で支社という名称を使ってしまっている会社も多いのが実情です。

 

本社にさまざまな報告を上げる必要がありますが、一般的に大きな権限を持っていることが多く、本社とは別に人事部や経理部が設けられているケースが多いです。

 

また、ある程度の決定権が与えられているため、契約時に使用する印鑑(実印)も独自に作成して登録することができます。

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営業所とは

「営業所」とは、簡単に言えば事業活動を行うための拠点です。

 

支社になると法務局で登記のための手続きが必要ですが、営業所は法務局での登録の必要はありません。

 

支店や営業所が本社とは別の場所にあることで、営業活動の効率化が図れますし、地方での採用活動がしやすいというメリットもあります。

 

営業所は支社と違い、面倒な登記に伴う事務作業の必要がない、営業所ごとの納税義務が課されないなどのメリットの一方で、支社のように実印を作成して使用する裁量は与えられていません。

支部・支局の違いも押さえておこう

会社等の組織または団体が、本部以外の場所において事業を行う事業所を「支部」と言うことができます。

 

支部の方が支社より従業員数が少なく、業務範囲が狭いこともあるでしょう。

 

「支局」は、簡単に言うと、放送局や郵便局など「局」という名称で呼ばれている企業あるいは団体が、支店的な役割を果たす事務局(支局)を構える場合に用いられる呼称です。

 

このように、似てはいても、支局と支部にはそれぞれの意味があります。

 

支局や支部という呼称を見かけたら、どのような企業で用いられているか、確認してみてください。

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