役員の退任祝いに熨斗袋を用意したけれど何と書くべき?「御餞別」は誤り?
役員が退任する際に、日頃の感謝の気持ちを込めて熨斗袋を用意します。
そのとき、表書きには何と書いたら良いのでしょうか。
「御餞別?」それとも「お祝い?」でしょうか。
熨斗袋に「御餞別」と書くのは正しい?
名前や何の祝いかを書く「表書き」部分には、文字を書くのがマナーです。
文字の内容には決まりがあるため、用途に相応しい文を書きましょう。
役員の退任の際に、書くに相応しい文は以下のものがあります。
・祝 御退任
・御退任祝
・御祝
この他に「御餞別」という言葉もあります。
普段贈り物をする際は良く使用する言葉のため、餞別を使いたい気持ちはよく分かります。
しかし、餞別は退職する同僚に向けて使われる言葉です。
役員や上司など目上の方に使用する場合は、餞別では失礼になるため、使わないようにしましょう。
また退任の理由により「御礼」と表書きに書いた方が良いケースもあります。
退任とは辞任とは違い、自身の都合で役職を辞めていないときにも使います。
例えば何か不都合があり、役員会議で辞めさせられた場合などです。
この場合は「祝い」という文字は避けて、「御礼」とだけ書きましょう。
本人にとっては嬉しい祝いごとではないからです。
自身の名前やグループで贈る場合は、部署名を下段中央に書きましょう。
このとき、表書きの「御祝」などの文字より小さめに書くのがポイントです。
スポンサーリンク役員の退任祝いで熨斗袋の「水引」はどれを選んだらいいの?
熨斗袋は表書きと言われる「上包み」、金銭を入れる「中袋」、それらをすべてまとめる役割がある「水引」でできています。
この水引ですが、4種類の内どれを選んだら良いか迷われることでしょう。
役員の退任祝いには紅白蝶結びの水引を選んでください。
この水引は、何度でも結び目をほどいて結び直せることから「何度体験しても嬉しいお祝い事」のときに使われています。
また熨斗袋には水引が印刷されているタイプも見かけますが、絶対に使用しないでください。
通常なら利用しても良いですが、目上の人である役員の退任祝いに用いるのは失礼となります。
きちんと水引がかかってあるものを選びましょう。
熨斗袋にいくらくらい包めば良いのか
いざ役員に熨斗袋を渡そうと思っても、いくら現金を用意すれば良いのでしょうか。
包む額は、自身の年齢や役職により異なります。
新人の方は収入もまだ少ないので、少なめでも良いでしょう。
役職が上の方はそれなりの額を包むのが通例となっています。
大体1万円〜3万円が相場になっているようです。
自分で個別に贈る場合は1万円くらいで良いでしょう。
グループの場合は3万円以上包む方が良いです。
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