役員とはどんな立場の人を指すのか？わかりやすく説明！

会社で働いている人の中にはさまざまな立場がありますが、肩書きだけを聞いても、果たしてどんな身分なのか、また他の従業員との間の違いは何かなど、よくわからないことが多いものです。

会社の役員と呼ばれる人とはどんな立場なのでしょうか。

従業員との間に違いはあるのでしょうか。

また、役員になるにはどうしたらいいのでしょうか。

わかりやすく説明します。

まずは、会社役員とはどのような立場かという点ですが、わかりやすく言うと、会社の行く末について重要な決定を下す権限と責任を持つ人のことです。

取締役、会計参与、そして監査役の3つに分けることができます。

こうした役職に就く人をどのような役名で呼ぶかは会社によって違いますが、一般的に会長、社長、専務などは会社役員であり、会社の方向性を決める重要な役目を負っています。

上場企業でこうした役目に就いている人の報酬は億単位に達することもありますが、中小零細企業においては報酬が一般社員と大して変わらないということもよくあります。

その会社で働いている人すべてが会社の従業員であると思われがちですが、実は雇われている側と雇っている側の二つに分けることできます。

わかりやすく説明すると、一般的には平社員から部長クラスまでの立場が従業員、それより上の役職に就いている人は従業員ではなく、雇っている会社側の人間になります。

一般的に、従業員が会社と労働契約を結んで働くのに対し、取締役は委任契約という形で会社と契約を結ぶ点でも違いがあります。

入社した会社で出世して取締役になるというのが一番わかりやすく、一般的なルートです。

ですが、大企業の取締役に上り詰められる人は1000人に1人と言われています。

厳しい競争が求められる世界ですし、そこにたどり着くには相当の実力と運が必要です。

出世するために求められる学歴は会社や職種によっても異なりますが、一流大学を卒業した人が役員を含めた役員職に就けるなど、学歴がある程度重視されているケースもあります。

一方、ベンチャー企業は実力主義と言われていますから、入社してすぐに取締役になれる可能性も開かれていますし、能力や求められる条件をクリアしていれば中卒や高卒でも取締役になれるチャンスがあります。

そのようなわけで、最終学歴が中卒や高卒で取締役など上位を目指すには、就職する会社の出世がどんなシステムなのかを確かめて、必要とされる実力を身につけることを優先させることが重要といえます。