「所感」と「気づき」、「まとめ」との違いはどこにあるのか?
業務日誌や日報といった報告書では、その日の業務内容や進捗状況などの事実を記載するだけでなく、書き手の考えを書くよう、求められることが多いです。
たとえば、各ページの最後に「所感」とか「感想」、「気づき」といった項目が設けられていて、作成者自身が考えて書かないといけません。
こうした項目を書くに当たって、それぞれの語句の意味の違いを理解しておくと良いです。
それにより、求められていることをより良く伝えられるからです。
「気づき」と「まとめ」の違いとは?
進捗状況の報告という、人の見方や考えが入り込まないデータと異なるものとして、「気づき」を書くように求められることがあります。
「気づき」とは、発生した出来事やデータ、現場での作業内容、チームでの活動といった中で、新たに発見したり印象に残ったりした点を指します。
つまり、業務日誌の中に含める様々な事実の中で、特筆できる注目点をピックアップするということです。
これが基本的な「気づき」ですが、通常はさらに踏み込んで、その出来事やデータ、作業の仕方からどんな点を感じたかを加えます。
そのため、着目点と自分自身で思ったことを書くことが多いです。
スポンサーリンク「まとめ」の場合は、単純に進捗状況や生じたことなどを要約すれば十分です。
特に意見や感想を求めているのではなく、いくつものタスクやデータを集約したものを「まとめ」として記すのです。
全体を最後にまとめることで、その日の特に注目すべき点を強調できます。
このように、「まとめ」は本人の主観を入れなくても良いものの、「気づき」には感想が入り込む余地があるという違いがあります。
「所感」とは?
「所感」の場合、どちらかというとこれは「気づき」に近いものですが、さらに踏み込んでいるという点に違いがあります。
つまり、「気づき」はあくまでも感想でも十分で、印象に残ったこと、感じたことを述べます。
しかし、「所感」といった場合は、単なる感想ではなく、本人の意見が求められているのです。
データや業務内容から分析を行い、改善すべき点などを自分の意見として主張することが求められます。
より本人の考えが入り込むという点で、「気づき」とは違います。
この「所感」欄は、日報などで、最後のまとめの部分に設けられていることが多いです。
単なる感想に終わるのではなく、自分の意見を含めた「所感」としましょう。
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