「各日」の読み方は「かくひ」？その意味とは？

よく出てくるものの、読み方に迷ってしまうものもあります。

その一つに「各日」があります。

読み方としては、「かくひ」、「かくにち」、「かくじつ」などがあって、間違いを含めて人によって異なる読み方がなされています。

そのうち、正しいものはどれなのでしょうか？

また、どのような意味でどんな使い方ができるのでしょうか？

人前で恥ずかしい思いをしなくて済むように、正しい言葉遣いを覚えましょう。

各日の正確な読み方は「かくじつ」となります。

そのため、「かくひ」は間違った読み方と言えます。

しかし、実際には「かくひ」と読んでいる人も多くいます。

これは、おそらく勘違いを防ぐためのものだと考えられます。

「かくじつ」という読み方は他にもいくつかの漢字があるからです。

たとえば、「確実」があります。

意味は全く異なるものなのですが、文中では同じようなシチュエーションで出てくることがあります。

たとえば、「かくじつにこの作業をしてください。」という内容です。

会話の流れで分かることもありますが、場合によっては「確実に作業する」という意味にも、「各日にする」という意味にも取れてしまうことがあります。

さらには、「隔日」とは全く同じ読み方ですし、頻度を表す言葉としては同類ですので混同しやすいです。

もちろん、表記では違うものですので文字を見れば分かるのですが、読みだけでは区別が付きません。

こうしたことから、あえて「各日」を「かくひ」と読むことによって、使い分けをするケースもあります。

ただし、これはあくまでも便宜上の使い方ですので「かくひ」は誤った読み方であり、それ以外の場面では正しく「かくじつ」と言った方が良いでしょう。

各日の意味は、「それぞれの日」というものです。

たとえば、「来週の月曜日と水曜日のどちらの都合が良いですか？」と聞かれ、どちらも都合が合う場合、「各日ともに可能です。」といった使い方をします。

日付がバラバラである必要はなく、1日、2日、3日のように連続した日についても各日と使うことができます。

このように、基本的には「毎日」と同じように使うことができます。

「月曜日から水曜日の毎日」と、「月曜日から水曜日の各日」というのはほぼ同じ意味です。

ただし、各日の方が、それぞれの曜日においてという、日ごとに行っていくというニュアンスが強くなります。