和室での振る舞いをチェック!座布団に座ったまま座礼をするのはマナー違反?
ビジネスシーンなどにおいて、訪問先で和室へ通される、あるいは和室に準備された食事へ招かれるといった状況は珍しくありません。
そうした場面においてどのような振る舞いをするかはとても重要なポイントとなります。
座布団への座り方や座礼の仕方などで、接している相手の心証は良くも悪くもなるはずです。
では、和室でのマナーとして確実に覚えておきたい点を復習していきましょう。
和室に入ったら下座にある座布団に座るのがマナー
家へ招いてくれた主人やホスト役の人と一緒に部屋へ入ったなら、勧められるまで着座しないのがマナーです。
一方、先に部屋へ入って待っているよう勧められたなら、下座にある座布団へ座りましょう。
和室に床の間がある場合は、そこに最も近い場所が「上座」、最も遠い場所が「下座」となります。
床の間がない場合には、部屋の入り口により近い場所へ着座しておけばまず問題はありません。
主人が部屋へ入ってきたなら、座礼をします。
立ち上がって挨拶をすると座っている主人を見下ろしてしまい、敬意の欠けた行動とみなされてしまうので注意しましょう。
一方で、座布団に座ったままで座礼をすることも大変なマナー違反となります。
ですから、必ず後ろへ下がって畳の上で挨拶をするようにしましょう。
スポンサーリンク座布団を踏まないことも徹底しよう
もう1つの重要なポイントは「座布団を決して足の裏で踏まないこと」です。
座るときには座布団の前で正座します。
そこで両こぶしを握り締めて畳へ置き、その2点を支えとして体を前に持っていくというのが正しい作法です。
立ち上がる時は、少しずつ足を後ろ側へずらしていきます。
両足のつま先が畳に届いたら、かかとへ体重をかけるようにして膝を徐々に持ち上げていき、そこからまっすぐ上へ体を伸ばすようにして立ち上がるというのがマナーです。
ただし、足がしびれていると立ち上がる際にバランスを崩しやすくなるので注意しておきましょう。
招かれた側の人は基本的に座布団を動かしてはいけません。
向きが逆であったり、裏表が反対であったりしても、そのままにしておくというのがマナーなのです。
テーブルからやや遠い位置に置かれている場合でも、自分でずらしたり引いたりすることはしません。
また、「どうぞ楽にして足を崩してください」と家主などから勧められるまでは、正座の状態を維持するという点も覚えておきましょう。
もちろん、怪我など何らかの理由で正座ができないときには、事前に一言断っておけば問題ありません。
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