茶室開きとはどんなお祝い?招待されたらどんなことを念頭に置くべき?

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茶の湯を楽しむイベントは「茶事」と「茶会」の2つに分類されます。

 

茶事はおよそ4時間をかけて開催される正式なもので、少人数のゲストを招いて実施されます。

 

一方、茶会は茶事を簡略化したもので、時間は比較的短く、ゲストも大人数になるケースがほとんどです。

 

「茶室開き」は茶事の1つに数えられる重要なイベントです。

 

では、茶室開きが持つ意味と、そのお祝いに招かれた人が注意すべきポイントを考えてみましょう。

茶室開きは新しい茶室で初めて催される茶の湯のイベント

茶室開きとは、新しい茶室の完成を祝うために開催される大切なイベントです。

 

主人役となる人は、茶室開きを成功させるために茶入れや椀などの茶器だけでなく、床の間に配する壺や待合および茶室用の掛け軸、花入れや棚のデザインなど、細部にまで徹底的にこだわって準備を行います。

 

また、お茶やお菓子だけでなく、懐石のためにふさわしい献立も選定しなければなりません。

 

すべてのプロセスをつつがなく進め、招待された人たちすべてを十分に満足させるために、主人役の人は並々ならぬ努力を払っているということを覚えておきましょう。

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お祝いにふさわしい身だしなみで臨むことが大切

茶室開きに招待されたなら、ふさわしい身だしなみで出席することが非常に大切です。

 

茶の湯における大切なお祝いの席ですから、基本的には男性も女性も華やかな装いとして着物で参加することがマナーとなっています。

 

男性ゲストでどうしても開催当日までに着物が準備できなかったという場合には、仕立ての良いスーツを着用していくとよいでしょう。

 

また、茶菓子をいただくときに必要となる「懐紙」と「菓子切(楊枝)」、そして「扇子」を持参することも大切です。

 

懐紙は1枚だけだと重みでたわんでしまうため、手の上に乗せたときに見た目の印象が良くありません。

 

ですから、数枚重ねて持っていくことをおすすめします。

 

茶室での作法をまだあまりよく知らないという人は、周囲の人をさりげなく観察して同じようにするとよいでしょう。

 

特に、上座へ座る人は「正客」と呼ばれ、茶の湯の作法によく通じている人が担当となります。

 

掛け軸やお茶壺などに関する主人とのやり取りも、正客が招待された人たちを代表して行ってくれるので、この人の動きをしっかりと見ておきましょう。

 

茶碗の受け取り方やお皿の運び方などに関して、正客の動きをまねるようにすれば、初めて茶室開きへ出席するという人でもまず失敗する心配はないでしょう。

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