売価変更率ってどんな意味?求め方の式は?

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スーパーや家電量販店などで買い物をすると、商品価格が流通によって異なることに気づくかもしれません。

 

競合他社との競争を勝ち抜くため、商品の価格設定は企業にとって死活問題です。

 

流通で働いた経験がある方なら、ほぼ必ずと言っていいほど聞くのが「売価変更率」という言葉です。

 

この言葉にはどのような意味があるのでしょうか。

売価変更とは

売価変更とは、商品の価格を変更することを指します。

 

売価はメーカー側が希望小売価格という形で設定するのが一般的ですが、オープン価格としてメーカーが価格を指定しないケースもあります。

 

流通は希望小売価格で売らなければいけないわけではなく、メーカーや問屋と価格交渉を行い、流通側が最終的に売価を決定します。

在庫処分などは売価変更の一形態

よく「在庫処分セール」とか「見切り処分」といった特売セールを見かけると思いますが、本来販売していた価格よりも大幅に割り引いて商品を売るので、お買い得感があります。

 

商品は、通年で販売できるものもあれば、季節限定のものもあります。

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例えば、ストーブやファンヒーターは冬場でなければ需要がありません。

 

梅雨の時期に活躍する除湿器も、季節によって需要が変わる商品です。

 

食品についても、夏場と冬場で売れる商品が異なります。

 

このようなシーズン商品は季節限定的な要素が強く、シーズンが過ぎると需要がなくなるため、在庫がある場合には在庫処分を行うのです。

売価変更率の計算方法

このように売価を変更した際に、その割合を示すのが売価変更率です。

 

売価変更率は、商品の売価変更価格に比例します。

 

スーパーなどの流通は売価変更率を確認して、どれくらいの売り上げが生じるのか、損失はどれくらいになるのかといったことを計算します。

 

ちなみに、売価変更率は「売価変更をした金額÷売上高」で割り出します。

 

売価変更率は、仕入れを行うバイヤーであれば、必ずと言っていいほど把握している指標です。

赤字を出さずに在庫処分をするのに必要な指標

商品を在庫処分扱いする場合でも、利益率を重視するのは言うまでもありません。

 

つまり、店頭で「在庫処分」という札が出ていても、ほとんどのケースでは利益が発生していることになります。

 

本来の売価で販売するよりも利益は減少するものの、粗利がどれくらいになるかを把握して、赤字にならない範囲で在庫処分を行うのです。

 

すでにある程度の売り上げが確保できていて、在庫を売り切った場合に値下げした商品についてのみ赤字が生じることもありますが、トータルで言えばプラスになるのが一般的です。

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