言い値と良い値の使い分けの基準は?
最近、SNSなどで「良い値」という言葉を見かけます。
おそらくこの言葉を見て、ほとんどの人は「言い値」と何が違うの?と思ったかもしれません。
辞書を調べてもこの言葉は見つからないので、いわゆるネットスラングに部類するのかもしれませんが、間違って使わないように、それぞれの違いを理解しておきましょう。
「良い値」の意味と使い方
「良い値」の読み方は、「いいね」と読むのが正しい言い方のようです。
SNS上ではよく使われる表現で、中には言い値と同じだと勘違いして使っていたという人も少なくありません。
実際の使い方としては、コミケで出してもらえれば「良い値」で買いますよ、といった表現が中心です。
この言葉の意味は、自分の希望する値段もしくは買い手が希望する値段で買うという意味ではなく、いいお値段だとしても買いますよ、という意味で使われています。
「良い値」は「お高い」という意味を含む
つまり、良い値とは、売り手側が提示する金額が安くても高くても、自分だったら買いますよ、という意味で使われています。
百貨店などで高級果物の価格を見たときに、「うわ高い!」という表現を少し丁寧に、「いいお値段ですね」と表現することがあります。
スポンサーリンクSNSで使われている良い値も、それとほぼ同じ意味で使われていると判断したら良いでしょう。
ちょっとお高いものでも買っていいという意味です。
「言い値」の意味と使い方
「言い値」の読み方も、「良い値」と同じく、「いいね」と読みます。
言い値の場合は、売り手が買い手に対して使う言葉で、「あなたの希望する金額で売ってあげるよ」という意味合いで使われます。
これは個人間取引で時々使われる言葉で、フリマなどで値段のついていないものを見かけ、「いくらくらいで売ってくれますか?」と尋ねたときに、売り手側から「それならあなたの言い値で売りますよ」と言われることがあります。
あらかじめ価格は設定しておらず、希望する額を提示すれば、売ってくれるという意味になります。
使い分けに注意
この時点で、「良い値」と「言い値」の違いが見えてきたと思います。
使い分けの基準は、価格を売り手側が決めるか、買い手側が決めるかということです。
「良い値」は売り手側が、「言い値」は買い手側が決めます。
この基準を知っておけば、個人間で商品の取引をする場合に、誤解を招かずに済むはずです。
同じ意味だと勘違いしないように注意してください。
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