切土と掘削の違いってなに?

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■切土とはどんな工事のことを指すの?
造成工事に付き物の切土とは、丘や山などの斜面になっているところを切り欠いていって、法面を作るという工事のことを指します。

 

この用語からも分かるように、斜面の内側を切っていく工事であれば、基本的に切土と言うことができます。

 

団地の造成などでは、法面だけでなく宅地部分となる平らな面を作ることも含まれます。

 

あくまでも、これは斜面をよりなだらかにしたり、平らにしたりするという特徴を持つ工事に限定されるものとなります。

 

このように、斜面を切り取るというタイプの作業だけに用いられる言葉で、他に使われることはありません。

より広い意味を持つ掘削作業

一方で掘削という場合は、より広い意味を持つようになるという点で違いがあります。

 

地面を掘る、もしくは削っていく作業一般のことを指しますので、斜面を切って法面を作るとか、宅地を造成するとかいった工事だけではないのです。

 

たとえば、道路脇の側溝を作るために土地を掘ったり、住宅の基礎工事のために地面を掘るというのも掘削作業と言うことになります。

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このように、これは切土との間に本質的に違いがあるということではなく、掘る作業という広い意味を持つ総称の中に切土という作業が存在するという理解をすることができます。

 

ですので、どちらを使っても基本的には大きな違いはありません。

 

しかし、工事を行うためのスキルや実績ということであれば、二つの間には違いがあります。

 

というのも、地面を掘るというスキルがあったとしても、それが単に道路や宅地における基礎や側溝工事だけのこともあるからです。

 

一方で、切土の技術は、土砂崩れのリスクを避けるためのテクニックや知識、土質の違いによる重機の使い方、作業後の土の移動の仕方などに専門性が問われるからです。

 

そのため、一般的な掘削工事ができるとしても、切土ができるとは限らないのです。

 

とはいえ、工事用語はいろいろな意味で用いられることもありますし、異なる言葉が同じような意味で使われることも珍しくありません。

 

そのため、一般的な会話の中ではそれほどこれらの二つの言葉を分けて考えることはなく、ほぼ同じ意味で使っていることが多いものです。

 

特に団地の造成などでは、削る作業と言えば切土のことを自動的に指しますので、二つに違いがあるというよりも同じ意味で使われます。

 

会話の流れや使われる現場で、それぞれの用語に差があるのか、それとも同じ意味で捉えて大丈夫かどうかという考え方で大丈夫です。

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