田んぼを盛土する場合の費用はどのくらいになる?

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■田んぼを造成するにあたって必要な工事とは?
元々田畑だったところを宅地にする場合、ほぼすべてのケースで造成工事が必要となります。

 

というのも、田んぼは土が軟弱で地震の際に揺れが大きくなったり液状化したりすることが多いからです。

 

また、土地の上に建てる建造物の重みのせいで、不同沈下つまり片側に寄った状態で土地が沈んでしまうこともあります。

 

さらに、通常田畑は土地の流出を防ぐために、あぜ道から低いところに作物を育てるものですので、土地が低くなっています。

 

そのままだと、雨水などが集まりやすくなりますので、どうしても盛土をして土地を高くする必要があるのです。

 

こうした事態を防ぐために、まず田畑に植えられていた植物や木を伐採、伐根、除草する必要が出てきます。

 

その後、地盤改良材を使っての土質改良を実施します。

 

その上で、他から適切な土を持ってきて盛土をすることになります。

 

最終的に土地の流出を防ぐため、必要に応じて土止めをして整地によって作業が終了します。

 

このように田畑の造成では、いくつかの工程を経て初めて宅地として利用できるようになりますので、費用も通常の造成工事よりかかることが多くなります。

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田んぼに盛土をする場合の費用とは?

それぞれの工事にどのくらいの手間がかかるかによって費用は若干変わってきますが、相場としてはすべての工事を行ってトータルで坪当たり18万円から20万円程度かかると思っておけば間違いはないでしょう。

 

50坪の造成をするということであれば、90万円から100万円程度ということになります。

 

ここに擁壁を用いた土止めなどの工事が入ってくると、さらに費用はアップします。

 

それぞれの工事の費用内訳を見ると、伐採や除草などのコストはおよそ坪当たり2,000円というところです。

 

地盤改良工事は坪当たり5,000円程度で、盛土工事は15,000円程度というところです。

 

元々の田んぼの土質や、工事のしやすい場所かどうかなどによっても変わってきますが、目安としてはこんなところとなります。

 

また、上物として何を作るかによってもコストは変わってきます。

 

もし、整地して駐車場にするだけという場合は、それほど土地改良などに力を入れる必要はないので、多少コストを下げることもできます。

 

どんな目的で造成をするかをはっきりとさせ、その上で建設会社に相談して見積もりを出してもらうのがベストです。

 

田んぼの造成では行政への申請も必要となりますので、そのための費用も忘れないようにしましょう。

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