土木工事や農業関連工事でよく聞く客土とは?

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■客土とは他から土を持ってきて土地を改良する作業
客土とは、何らかの用途に適うためには適切ではない土壌を改良するため、他から異なる種類の土を持ってきて補填するという作業のことです。

 

その対象となる分野はいろいろありますが、主な事業としては農業関連があります。

 

たとえば、肥料分が不足している場所に農作物を栽培したいということであれば、たい肥などを含む土を混ぜて土壌の栄養分を上げることができます。

 

さらに、水はけが悪い土壌であるというケースでは、赤土や山砂を多少混ぜて浸透率を高めるという手段を採ることがあります。

 

土地によっては、周りよりも低くなっているため、どうしても水が溜まりやすいというケースもあります。

 

土地の高さを上げることによって、水はけを良くするという目的のためにも、良質土を持ってきて埋める工事がなされます。

 

単純に土の深さが十分ではないため、根がしっかりと生えてくれないという場所もあります。

 

その場合も、やはり栄養分があり水はけの良い土を持ってきて、土のかさを増すという作業がなされます。

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農業土木関連の工事でも行われることが多い

こうした農業関連事業として田畑に直接土を入れる工事の他にも、農業土木に関連する工事でもよく客土はなされます。

 

たとえば、森林再生をしたい場合や緑化を推進したい場合に行われます。

 

特に山間部の森林再生事業においては、相当量の土壌が必要となりますし、効率よく森林を増やしていくためには、土壌改良を行っていくことになります。

 

土地によっては土壌が酸性化しているケースもありますので、客土を多めに行い根が酸性土壌にまで届かないようにしたり、土壌改良剤を使ったりします。

 

他にも、干拓工事や排水整備のために客土をすることがあります。

 

ここで言う客土とは、どちらかと言うと土壌改良のためではなく、造成としての目的が強くなります。

 

土木工事をして排水路を作り、土地全体の排水効率を高めたり、農耕機械が入りやすいような土地の割り振りにしたりします。

 

さらに、暗渠を埋めて水はけの良い場所とするという目的でも、この土木工事に向いた土を持ってきて客土工事をすることがあります。

 

特殊な例としては、災害後の客土工事もあります。

 

災害によって油や放射線、化学物質が流出してしまい、それが土壌を汚染した場合には、土壌改良をしなくてはなりません。

 

ケースバイケースではありますが、通常は汚染された土壌を除去し、他から清浄な土を客土することによって復元するという工事が行われます。

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