土木図面のCAとBAとは切土と盛土を表す
■図面におけるCAとBA切土と盛土を表す略称
土木関連のCAD図面では、CAとBAという記号もしくは略称が結構出てきます。
これらの記号は、CAが切土を表し、BAが盛土を指す言葉となります。
CADオペレーターはもちろんのこと、現場での作業をする人もこれらの記号を覚えておかないと、造成関連の図面を読めないのでしっかりと覚えておきましょう。
この二つの記号はどちらも英語から来ています。
CAは切土の「Cut」を表すC、BAは盛土の英語である「Bank」のBから取られています。
それぞれのAという文字は、「Area」という意味で施工する部分の面積を示すことになります。
これらの二つのワードが組み合わさってCAとBAとなっているのです。
CAD図面ではいろいろな記号や略称が出てきて、似たようなものもかなり多くあります。
そのため、ちょっと混乱してしまいますが、この二つはよく出てきますし、斜面に出てくる記号ですので見分けやすいでしょう。
スポンサーリンク切土図面では分かりやすい表示をすることが大事
CADを使って宅地造成や道路整備、法面作りなどをする場合は、切土や盛土の表記が多くなります。
こうした現場の図面では、状況によってどちらの工事をするのかの判別がつかないこともあります。
そのため、図面でははっきりと分かりやすくそれぞれの施工手法についての表示をする必要が出てきます。
上記のようなCAとBAという記号によって分けるのはその一つの手段ですが、あまり図面記号や略称に慣れていない人だと、理解できないこともあります。
現場の混乱を避けるためにも、コメントとして日本語での注記を一か所だけでも入れておくとすぐに理解してもらえます。
また、切土と盛土はセットにして同じ現場で行うことが多いので、二つが混乱しないように、図面では色分けして一目で認識できるようにしておくことも一つの方法です。
土木の現場では、工事を始める前にしっかりと図面をチェックしますが、いざ工事を進めている段階ではそれほど詳細に図面を参照する機会は多くありません。
誤解を生じさせないためにも、図面の中で分かりやすい表記をしておくことはとても重要なのです。
また、現場で作業をする人も、気を付けないといけないところ、誤解しそうなところなどは自分でコメントを書き加えたり、色付きのペンで印をつけるなどして、はっきりと違いを見分けられるようにしておくことも大事です。
誰が見ても明確な図面としておくことで、いらぬトラブルを避けられるでしょう。
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