似ていて間違えやすい出荷量、収穫量、生産量の違い

農業や工業をしていたり、商売をしていたりすると使われる言葉に出荷量と生産量、収穫量という3種類の言葉があります。

どれも似ていますが厳密には違いがあります。

使う際に混同しないよう、意味をきちんと確認しておきましょう。

農作物の場合には、収穫をしてから出荷をします。

収穫をした作物が必ずしもすべて出荷できるとは限りません。

収穫したものも傷がついていたり規格外だったりすると流通でいないことがあるためです。

そこで収穫量と出荷量には違いが出ます。

生産するものの種類や状況によってどのくらいの違いが出るかは変わってきますが、少しでも収益を上げるためにもできるだけ収穫量と出荷量が同じにできるよう、多くの農家は工夫をしています。

生産量と出荷量というのは工場での生産物に使われる用語です。

在庫の増減が無い場合には生産量と出荷量は同じとして扱われます。

生産量というのは機械や部品などを生産した量で、農作物の場合に収穫量に当たるのが生産量です。

機械や部品も製造したもののすべてを出荷できるわけではありません。

どうしても不具合が出たり、規格外のものが出たりして処分しなければならないものが出てきます。

工場では検品が行われ、規格に合ったものだけを出荷します。

そのため生産量と出荷量が違うのです。

農業でも工業でも、生産したものと出荷をしたものの量には差が出ます。

そのため、生産量や収穫量と出荷量には違いが出ます。

これは防げないことです。

そこで、不良品や規格外が出てしまうことを理解したうえで生産することが大切です。

それぞれの言葉の違いを正しく理解していないと収支計算の際に間違えてしまう可能性もありますし、仕事上のやり取りでも間違えてしまう可能性もあります。

そこで、仕事をする際にはきちんとやり取りができるよう、それぞれの言葉の違いを理解したうえでやり取りをするようにしましょう。

万が一、相手の話している内容で指しているものの内容が違うと感じたら、きちんと確認をして誤解が生じないようにすることが大切です。

収穫量は主に農作物を生産した際に収穫できた量、生産量は工業で製造した機械や部品の量を示します。

それに対して出荷量は検品をして規格外や不具合のあるものを取り除いて出荷をした量になり、基本的には生産量や収穫量より出荷量は少なくなります。