飲み会の際の「せいさん」、清算と精算どっちが正しい?

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仕事の中で「せいさん」という言葉をしばしば用いませんか?

 

ところで、この「せいさん」の漢字、精算と清算のどっちだったか、わからなくなってしまうこともあるでしょう。

 

例えば、飲み会を開催した時、参加者からお金を集めるでしょう。

 

この時、精算と清算のどちらが正しいのか、迷う人も多いかもしれません。

まずは精算と清算の意味を理解するところから

精算と清算の漢字が異なるのは、それぞれの持つ意味合いが異なるからです。

 

それぞれの意味を理解することで、飲み会の時、どちらを使えばいいかで迷うこともなくなります。

 

精算とは、「細かく計算する」とか「金額確定する」という意味です。

 

「お金を支払う」という意味ではなく、計算して細かな金額をはじき出すという意味合いが込められています。

 

ちなみに、対義語はざっくりした金額を意味する「概算」です。

 

飲み会の際に金額を人数分で割って、一人当たりの支払い分を計算する時などに用いる言葉は「精算」です。

 

会社の中では、経理担当になると、精算という言葉は日常的に使っているでしょう。

 

一方、清算とは、「これまでの関係を解消する」という意味の言葉です。

 

「けじめをつける」というニュアンスが込められています。

 

金銭的な意味では、借金を整理するときに用いられます。

 

お金の計算をする時には、清算という言葉はあまり用いられません。

 

ちなみに、自己破産して免責になって、借金を解消する場合でも清算という言葉を用いることもあります。

 

「友人関係を清算する」など、人間関係の整理をする際にも用いられます。

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飲み会の際には精算を用いるのが一般的

飲み会では、意味的に考えて、清算ではなく精算を用いるのが一般的です。

 

例えば、飲み会を開催するにあたって、幹事が参加者から会費を徴収することが多いでしょう。

 

しかし、いざ飲み会でお店に代金を支払ったところ、過不足の生じることも十分あり得ます。

 

この時、金額の調整をする必要があるのですが、その際には精算という言葉を用います。

 

メールなどで参加者に送付する際には、「会費について連絡いたします。

 

精算いたしましたところ、お一人当たり○○円の返金が発生しております」といった文言で使われるのが一般的です。

 

この場合、余分に受け取ったお金をそれぞれに返還することももちろん可能です。

 

また、数百円程度の定額であれば、次回の飲み会を開催するにあたって参加者が一緒の場合、プールしてその費用に充てるのもいいでしょう。

 

そして、会費をその分差し引く形です。

 

ただし、参加者の同意を得ることが前提なので、メールなどで金額を報告し、納得してもらわなければなりません。

 

飲み会の結果、会費が足りずに超過分が発生した場合、参加者から後日、追加徴収しなければなりません。

 

その際のメールを送信する際にも、使う単語は清算ではなく、精算です。

 

もし飲み会の代金が超過した旨をメールにて報告する場合には、「皆様からお預かりした金額を精算しましたところ、○○円の不足分が発生しました」といった感じで使用します。

 

一人当たりいくら分追加徴収されるのか、いつ集金するのかについて明記しておきましょう。

 

金額の裏付けになるので、飲み屋でもらった領収書も添付して報告すると、参加者の納得も得られるでしょう。

 

このように、飲み会を開催するにあたって、お金の計算をする際には「精算」という言葉を用いるのが一般的です。

 

清算と記載しても、参加者が気付くことなくスルーする、間違いに気づいてもそのままにしてしまう人もいるかもしれません。

 

しかし、中には「この漢字、間違えているよ」と指摘される場合もあるかもしれません。

 

その際には恥ずかしい思いをすることもありますから注意しましょう。

 

特に、会社の同僚だけでなく、取引先など社外の人物と飲み会を開催する時などは、漢字の使い方には注意を払うことをおすすめします。

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