精算表を作成したところ、当期純利益が合わない!原因と対策とは?

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会社を経営するにあたって、ある程度の簿記に関する知識を有しておくといいです。

 

実際に精算表などの決算に関連する書類を作成するのは、税理士などの専門家に任せるのも一考です。

 

そうすれば、本業に専念できます。

 

しかし、精算表に記載されている情報の中には、今後の会社経営を進めるにあたってのヒントになるような情報もいろいろと書かれています。

 

精算表は会社の財政状態を示す、私たち人間でいうところのカルテのような資料だからです。

精算表の情報について

精算表とは、決算整理前の各勘定と決算整理仕訳によるそれぞれの残高の変化をまとめた表のことです。

 

精算表を作成することによって、書類作成が簡単になるメリットがあります。

 

精算表の様式はいくつかありますが、8桁精算表を使っているケースがほとんどです。

 

8桁精算表には試算表や修正記入、損益計算書、貸借対照表の4項目が含まれます。

 

精算表の中でも、損益計算書と貸借対照表は、会社の経営状態を知るにあたって参考になる資料です。

 

損益計算書とは会社の成績表とも言うべきものです。

 

限られた一定期間内における収益と費用を示す書類だからです。

 

一方、貸借対照表は、会社の経営状態を示しているので、診断書と解説されます。

 

また、貸借対照表から、一定期間内の資産の集め方とお金の使い方について、情報収集できます。

 

精算表から、貸借対照表と損益計算書を切り分けて作成するような形になります。

 

貸借対照表と損益計算書を切り離すと、でこぼこができてしまいます。

 

貸方と借方の差額がどうしても出てきてしまうからです。

 

この差額は収入と費用の差額になるので、この部分を当期純利益といいます。

 

当期純利益の金額は、貸借対照表と損益計算書で本来一致しなければなりません。

 

精算表の段階で貸借が合っていれば、貸借対照表と損益計算書の当期純利益は一致しているはずです。

 

ところが、精算表を作成してみた結果、当期純利益が合わないこともしばしば起こりえます。

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当期純利益の合わない理由について

では、なぜ試算表の当期純利益が合わないのかというと、その原因はケアレスミスであることが多いです。

 

当期純利益が合わない原因はいろいろなことが考えられます。

 

例えば、借方に残高を書くべきところと間違えて、その逆である貸方に記載してしまうといったケースです。

 

数字の記入間違いによって、当期純利益の合わないこともままあります。

 

例えば、428,000円と記載すべきところを482,000円と書いてしまうと、貸方と借方の数字が合わないです。

 

その他には、精算表から貸借対照表と損益計算書に切り分ける段階で記入ミスがあると、当期純利益が合わない恐れが出てきます。

 

本来、貸借対照表に記載すべき金額を誤って損益計算書の方に書いてしまって、合わない事態も往々にして起こりえます。

 

もし当期純利益が合わないのであれば、一度記載されている数字を見直しましょう。

 

ここでおすすめの確認方法として、定規を使った見直し方があります。

 

定規を当てて一行ずつずらす方法です。

 

例えば、勘定や金額が一行ずれることで、当期純利益の合わないことがあります。

 

定規で行を合わせて確認すると、ずれも発見しやすくなります。

 

定規を使用するときは、プラスチック製で、下が透けて見えるような種類のもので確認していくと、ずれが起きている場合に見つけやすいです。

 

当期純利益が合わないのであれば、どこでミスが起きているか、精算表をしっかり確認しましょう。

 

もしかすると、なかなか見つからずに時間がかかってしまうかもしれません。

 

しかし、例えば全文消して一からやり直すのと比較すれば、かかる時間はかなり短縮できるはずです。

 

ミスのないように一つ一つ確認しながら作業を進めていくのは、予防策としては有効です。

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