生産プロセスにおけるアロケーションとはどんな意味なのか?

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ビジネスの中では、日常生活ではほとんど使わない言葉があり、調べないと意味が分からないものも多いです。

 

特にカタカナ語については理解するのが難しかったり、いろいろな意味で用いられていたりするものもあります。

 

そんな言葉の一つとして「アロケーション」という用語があります。

 

生産管理などの現場でもよく用いられる言葉ですので、その意味を把握して正しく用いられるようにしましょう。

そもそもアロケーションとはどんな意味?

アロケーションとは英語の「alocation」から来ていて、「配分」とか「割り当て」という意味を持っています。

 

特に生産現場だけで用いられる言葉ではなく、投資や人事、物流などほぼすべての業界でも使える言葉で、広い意味を持っています。

 

たとえば、投資の分野でアロケーションをすると言った場合には、手持ちの資金を株式や不動産、債権、為替など異なる投資対象に分散することを指します。

 

こうして一定の資金を異なる対象に配分することでリスクを分散するのです。

 

また、物流においても各地域から集配される荷物を、特定の物流センターに集約しますが、その拠点にどのくらいのトラックや人員を配置するかという意味でアロケーションが使われ、適切なリソースの割り当てを示すものとして理解されます。

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生産管理におけるアロケーションとは?

こうした適切な配分や割り当てというのは、当然生産管理においても行われる必要があります。

 

原料の仕入れから販売ルートに乗るまでのプロセスにおいて、様々なリソースを適切に配分、配置していく必要があるからです。

 

それは、製造する製品の種類や求められる数量、販売する場所などによって変わってきます。

 

とはいえ、いくつかのポイントとなる配分すべき要素があります。

 

まず、原料供給です。

 

より仕入れ値を安くしたり質を安定させたりするために、特に食料品の生産工場においては複数の仕入れ拠点を設けることが必要になるケースがあります。

 

さらに、生産拠点そのものの割り当てというのも、効率を上げるために重要です。

 

特にいくつかの異なる段階にわたって製造がなされる場合、一時製造と二次製造の間のロスをなくすために、適切なロケーションをしないといけません。

 

他にも、工場内においても設備や人員の配分を検討する必要があります。

 

こうした割り当ては、生産状況などによって柔軟に変えていく必要が出てくることもありますので、アロケーションというのは調整力が求められる業務でもあるのです。

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