労働生産物と商品の違いは何?

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経済学を勉強していると、経済学用語がよく出てきますが、その一つに労働生産物という用語があります。

 

資本主義の経済の中で労働生産物とは商品のことなのでしょうか?

 

労働生産物と商品の違いは何なのでしょう?

労働生産物とはどんなもの?

生産物というのは経済学の用語なのですが、労働生産物とは、人間が労働する(働く)ことにより生み出される物質のことです。

 

この労働により生み出された物質は商品になりうる物質ということにもなります。

商品と定義されるものはどんなもの?

商品とは、使用価値があり、交換価値があるもので、資本主義経済の最も基本となる概念であるとされています。

 

現代に例えて言うなら、自動車は長距離を速く移動するためにとても使用価値があり、その自動車はパソコン50台分の交換価値があります(交換することができます)というものです。

 

古くには、時計の価値と同等の価値の鉄を交換、小麦と絹織物や金塊を交換など等価の商品と商品の交換が行われてきました。

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労働生産物と商品に違いはあるの?違いがあるとしたら何?

長い人間の歴史で、食料と物質との交換が時折行われるようになり、その頃、労働生産物は、人間により加工された物質的な富と扱われ、価値が付けられたことにより、労働生産物は商品へと転化されるようになりました。

 

その後、一部の労働生産物は、意図的に交換目的で生産されるようになっていきます。

 

つまり、労働生産物と商品の違いがあるとすれば、価値が付けられているか否かということになります。

ところでどのように貨幣という商品が誕生したのか?

労働生産物が商品となって商品と商品の交換が盛んに行われるようになってくると、自分の商品が交換するものによって等価がかわるのでなく、一般的な等価をつけたいと考える者が増え、考え出された商品が貨幣です。

 

貨幣という商品ができて、商品は貨幣と交換され、貨幣と自分に必要な商品を交換するという現代の資本主義の経済の形態となりました。

まとめ

労働生産物は、人間の労働により生まれた物質で、価値が付加されることで商品となります。

 

労働生産物と商品には、価値が付いているかいないかの違いがあるといえますが、一方で、現在の資本主義の経済は、労働生産物が意図的に商品となるため、労働生産物と商品に違いはないともいえます。

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