生産財と資本財の違いは何?
経済を学んでいると、さまざまなマーケティング用語と出会います。
その中に生産財と資産財という用語があります。
生産財と資本財とは、それぞれ何を意味するのでしょうか?
また、生産財と資本財は同義であるとも聞きますが、どのような違いがあるのでしょうか?
生産財は何のこと?
生産財とは、商品や製品を作り出すために必要なものをいいます。
たとえば、原材料や部品、燃料などをいいます。
生産財は、BtoBと呼ばれる企業と企業の間で取引をされるものです。
生産財を扱う会社は専門知識とコストパフォーマンスが重要視されるため、その営業は人的販売が適していると言われます。
ちなみに、消費者が自分または家族が消費するために購入する製品のことを消費材といい、生産財の対義語になります。
生産財となるか消費財となるかは流動的で、たとえば、電力が消費財を生産するために使われれば、その電力は生産財となり、家庭で使用される電力が消費財となります。
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一方、資本財とは、利益を得るために使用される財をいいます。
資本財は「流動資本財」と「固定資本財」に分けることができ、流動資本財は、原材料や仕掛品など製品を作るためにすぐにその形態を変化してしまうものをいい、固定資本財は、長期にわたり使用する機械や道具、工場、車両などをいいます。
資本財の生産や出荷の状況は、景気の指標となります。
生産財と資産財の違い
生産財と資本財それぞれの定義から、生産財は流動資本財と同様のものをいい、生産財と資本財は狭義ではほぼ同義語と扱われることも多いです。
しかし、日本の経済産業省の統計分類には流動資本財は含まれず、資本財は固定資本財のみ、流動資本財は生産財とされています。
したがって、生産財と資本財の違いは何か?ということについては、生産財は流動資本財と同義であり、資本財は、生産財に建物、機械、車両などがプラスされたものとなります。
すなわち、生産財はそのすべてが製品の生産に消費されるのに対し、資本財はその一部が製品の生産に消費される点が違いとなります。
まとめ
生産財と資本財はマーケティング用語で、生産財と資本財ともに製品を生産するために使用される財であり、生産財は製品生産のためにすべて消費されるもので、資本財は製品生産のために部分的に消費されるものという点に違いがあります。
資本財の生産、出荷の動きは景気の動向の指標となります。
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