PPMHとは?生産効率を上げるためにしたいこと

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同じような工場の設備と人員を抱えていても、企業によって生産量やコストが大きく異なることがあります。

 

そこには、単なる設備や人員の数ではなく、質や管理体制の違いが存在していることが多いです。

 

できる限り効率的な業務を行うためにも、実際の状況を可視化して分析、改善していくことが重要です。

 

そこで役立つ指標の一つとなるのがPPMHと呼ばれるものです。

 

その中身を知ると同時に、どのように業務効率を上げていけるのかを探ることが大事です。

PPMHとはどんな指標?

PPMHとは「Parts(もしくはProducts) Per Man Hour」の略で、人員作業における1時間当たりの生産数を示す指標です。

 

この数値が高いほど、少ない人員と時間でたくさんの製品もしくは部品を作れるということで、効率が高いことを意味します。

 

管理をする側としては、このPPMHの数値を上げられるように、設備そのものの質の向上やメンテナンス、人員配置の見直しなどを行っていくことになります。

 

一定の基準をあらかじめ定めておく、もしくは過去の状況から平均値を出して、それを上下するかどうかで効率の変動を分析することができます。

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生産現場において効率を伸ばすために検討したいこと

生産現場においてPPMHを向上させるためには、まず稼働率を上昇させることが重要になってきます。

 

稼働率とは設備をフル稼働した状態で、求められる製品数を達成するために必要となる時間の割合です。

 

これは、生産ラインの能力に応じてどれだけの受注があるかということを示す数値です。

 

ラインとしては100個の製品を作れるのに、受注が50個ということになると、稼働率は50パーセントとなります。

 

せっかくの設備を生かしておらず、設備コストが無駄になっています。

 

そのため、受注を増やす努力をするか、ラインを縮小することによってPPMHを上昇させられます。

 

もう一つは可動率の上昇です。

 

設備が問題なく正常に機能した時間の割合を指します。

 

一日当たり8時間の生産ライン稼働を計画していたのに、マシントラブルなどが生じて4時間しか動いていなかったのであれば、50パーセントとなってします。

 

これは設備の信頼性や保全能力を示す数値です。

 

人員があっても設備が動いていなければ、当然効率は下がります。

 

そのため、可動率は100パーセントをできる限り維持できるように、メンテナンスや定期的な修繕を行っていくことでPPMHを安定させることができるのです。

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