品質管理の職場の服装は？

品質管理の職場ではどのような服装で勤務することになるのでしょうか？

職場によっては衣服やメイクの制限があるだけでなく、職場が用意する特定の作業服を着用することが求められる場合もあります。

自由な服装での勤務を認める職場も増えていますが、業務内容の都合から服装や格好（メイクやアクセサリーなど）に制限を設ける職場もあります。

その代表格のひとつとして挙げられるのが品質管理です。

製造現場で製品の品質を管理する仕事上、衛生状態を維持するなどの理由から適さない服装・格好も出てくるからです。

例えばメイクやネイルの場合、化粧品などに含まれている成分が製品に混入すると安全上・衛生上問題が生じる恐れが出てくるため、厳しく制限されることが少なくありません。

髪型やアクセサリーなども同様です。

品質管理の職場では自由な服装は許されず、常にその現場の状況にあった服装が優先されることになります。

では実際に品質管理の現場ではどんな格好をするのかというと、業種によって大きな差が出てきます。

例えば、特に安全性・衛生面が重視される医薬品の製造現場では作業服の着用が原則です。

化粧品などの成分だけでなく毛髪など人間由来の異物が混入することもNGとなるため、胴体だけでなく頭部から口、さらに手袋まで装着して全身を覆うような作業服を着用するのが一般的です。

さらには細菌・微生物の混入を防ぐため無菌室で作業する場合もあります。

さらにもうひとつ、医薬品はこのような製品の品質を維持する目的だけでなく、作業員の安全を保つために保護具を装着することもあります。

この「作業員の安全を維持するための服装・装備」も品質管理の現場の服装における重要なポイントとなっています。

例えば半導体の製造工場や爆発のリスクを抱えている工場などでは、帯電防止用の作業服を着用することがあります。

このように製品・スタッフ両方の安全を維持するためにも服装の制限が厳しく設定されているわけです。

こうして見ても品質管理の職場では自由な格好はできず、あくまで現場にあったものを選ぶこと、しかも作業服で作業することが多くなるため、そもそもファッションを楽しむ余地もないと考えてよいでしょう。

現場ではみな同じ作業服で作業をすることになるので、最初からファッション性は求めないと割り切って考えるべきなのかもしれません。

当然、出勤する際の格好も作業服に合うものが求められますので（例えばフードやキャップにしっかりと髪の毛が収まるヘアスタイルなど）注意が必要です。

要するに「職場の指示に従う」のが一番無難ということなのでしょう。