敬体を使った小説の特徴

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小説は常体と敬体どちらも使われており、文体の違いによってそれぞれの特徴が出ています。

 

文体の違いを知っておくとより一層世界観を楽しめるでしょう。

 

常体と敬体の小説はそれぞれどの様な特徴があるのかをご説明します。

小説における敬体の特徴

敬体はいわゆる「ですます調」と呼ばれる文体で、文章が全体的に丁寧に構成されています。

 

常体に比べると文章全体がマイルドな印象で、相手から話しかけられているような雰囲気の小説が多いでしょう。

 

自分が客観的にその世界を楽しめるテイストに仕上っている作品が多いのが特徴です。

 

絵本などでも敬体を用いている作品もありますが、こちらも小説同様、世界観を客観的に見やすくなる効果があります。

 

お子様に丁寧な言葉から勉強してもらえるような効果も期待出来ますので、敬体を用いた文章を使う作者は少なくありません。

常体の特徴について

敬体ではなく常体を用いた小説も数多くあります。

 

こちらは「俺は〜〜だ」のように自分自身が主人公として物語が進んでいく話などに多く、客観的ではなく主体的に物語を読み進められる特徴があります。

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こちらもお話によっても多少変わりますが、自分が世界に入り込むような書き方をしている傾向にあるでしょう。

 

ただし敬体に比べると少し語感が強く感じる文章も多い為、世界観の好みがはっきりと分かれやすいという特徴があります。

 

客観的にその世界を見られるような敬体とは違い、常体を利用した小説はこちら側にぐいぐいと踏み込んでくる傾向にあるため、万人受けしない作品も中にはあるでしょう。

どちらもそれぞれに味がある

文の集合体の代表例として親しまれている小説ですが、敬体にせよ常体にせよそれぞれに違った良さがあります。

 

どちらが良い、どちらが悪いということではなく、書き手の意向に合わせて文体が変えられているため、どちらのタイプも好き嫌いせずに読むという方が少なくありません。

 

文体はあくまで読み手の好みの違いも現れますので、本が苦手という方はまず、自分が読んでいて心地良く感じる文体の本を手に取ってみると良いでしょう。

 

そこから本の魅力が分かれば別の文体に移行する際にも比較的スムーズに読み始められます。

 

小説における敬体と常体は無意識のうちに読み手の心境にまで影響を与えます。

 

それぞれに良さがあることはもちろん、文体の違いが特徴の1つとも言えますので、自分好みの本を探す際には参考にしてみて下さい。

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