当座勘定照合表と残高証明書はそれぞれどんなもの?
会社では普通預金口座の他にも、当座預金口座を開設しているところが多いです。
当座預金は、普通預金とは異なる特徴を持っています。
まず、手形や小切手で決済できることです。
これは、当座預金口座を開設する最大のメリットだと言えます。
他には、無利息であること、銀行が破綻しても預け入れている資金が全額保証されること、預金残高以上の金額が引き落とされる場合に当座借越が利用できることなどが挙げられます。
当座預金では、当座勘定照合表や残高証明書を取り扱う機会がありますが、それぞれどんなものなのでしょうか。
当座勘定照合表とはどんなもの?
当座勘定照合表とは、当座預金における通帳のようなものです。
会社は個人とは違って一日の取り引き量が膨大であるため、通帳を使っていてはすぐにページを使い果たしてしまうことになります。
そこで、入出金の明細が記載されている当座勘定照合表を一定の頻度で銀行から送付してもらいます。
その会社の取り引き量や銀行によっても異なりますが、10日に1回や月1回の頻度となります。
会社の経理担当者がこれを見て金銭の流れを確認します。
スポンサーリンク当座勘定照合表の送付には、毎回手数料が掛かります。
インターネットサービスを利用すると、基本的には無料でダウンロードしてプリントアウトすることができます。
残高証明書とは?
残高証明書とは、ある時点での預金残高を銀行が証明する書類です。
その銀行に当座預金だけでなく、普通預金や定期預金などの預金や借入金がある場合は、それらも全て記載されます。
残高証明書を取得するのは有料です。
銀行の窓口に申し出ると、1週間から10日ほどで再度窓口に取りに行くか、郵送してもらうことができます。
毎回銀行に行くのが手間なら、定期発行の手続きをすれば、希望のサイクルで送付してもらうことができます。
他にもインターネットサービスを利用して、プリントアウトする方法もあります。
こちらの場合は、基本的に無料となります。
一般的には、決算日における残高証明書を取得する場合が多いです。
税務上の義務ではありませんが、残高証明書はその会社にどれだけの預金や借入金があるのかを一目で確認できる書類です。
そのため、これを用意しておけば顧問税理士は会社のお金の全体像を正確に把握できるので、決算資料の作成に取り掛かりやすくなります。
また、資料を見る税務署側にとってもスムーズにチェックできるようになります。
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