銀行の支社と支店に違いはあるのか?

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会社や銀行など大手であれば本社・本店以外に事業所を構えていることが多いですが、本店と支店と言われれば違いが分かるものの、「支店と支社の違いは?」と聞かれると困ることがあります。

 

両者にはどのような違いがあるのでしょうか?

 

また、どのように使い分けられているのでしょうか?

銀行の支社と支店の違い

多くの銀行では「支店」という名称を採用しているイメージですが、意味はあるのでしょうか。

 

辞書を確認すると、支社とは会社や団体が本社とは別に設けている事業所であると定義されています。

 

一方、支店を調べて見ると、本店と違う所在地にあり、本店の指揮・命令下にある営業所、となっています。

 

こうして比べると、支店の方がなんとなく本社もしくは本店からの影響をより濃く受ける印象です。

 

この認識は正しいのでしょうか。

 

実は、2つの呼び方には明確な違いは設けられていません。

 

要するに、本社以外の事業所をどう呼ぶかは、各会社が自由に決めていいのです。

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会社の最初の拠点を「本社」と呼ぶ会社もあれば「本店」と呼ぶこともありますが、同じように、本社とは別に設置した事業所を「支店」と呼ぶ会社もあれば「支社」にする会社もあります。

 

どちらを使ったとしても、法的な違いはないのです。

 

とは言え、銀行の業務においては対面で接客を行うことが多く、店舗業務の側面が大きいですから、「○○銀行○○支店」と名前が付けられていることが多いです。

序列に違いはあるのか?

会社によって両者の使い方や基準は違うのですが、一般的に多くの会社では支社の方が序列が上となります。

 

これは、支店が営業活動や接客業務をメインとしているのに対し、支社の方は事業活動の拠点となることが多いからです。

 

つまり、営業活動の他に本社機能も果たしていることから、立場的に上と見なされるということです。

 

たとえば、本社は東京にある大手企業が、東北地方の拠点として宮城県に支社を置き、次に岩手や山形に次々支店を開くとします。

 

この場合には、岩手と山形にある支店は宮城県の支社の管轄下にあると言えます。

 

順位的に上下を付けるとするなら、本社→支社→支店の順に権限の大きさが変わってくるという訳です。

 

同じように、会社の役員の立場もどこで働いているかによって順位が決まってきます。

 

一番トップはもちろん本社の「社長」になりますが、支社の「支社長」もそれなりの権威を持ち、「支店長」というと立場的には下になります。

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